ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2013年2月25日月曜日

ノービス選手にアドバイス@ナントカ練

ナントカ練習会、通称ぴた練の講師をやりました。
ノービス34名に講師がA級3人、B級3人。なかなか豪華です。

ノービスと言っても、昨年度のD杯で一勝を上げているMTMT選手のデモ走行に対して109%台に叩き込むアラシ君

からジムカーナ未経験、どころか免許も持っていない15歳まで幅広い参加者でした。


2時間ほど8の字を見ていたんですが、共通して指摘した事が多いのでまとめます。

その1。
スロットルをすべての指で握るのは勧めません。
シードでもいるので絶対にダメとまでは言いませんが、上位ほどこのタイプは少ないので早めに癖にしたほうがいいです。

ジムカーナは例えばmotoGPのようにストレートから何秒もフルブレーキしたり、フル加速で何秒もブレーキを触れないという場面がありません。
なのでブレーキをリリースして指をアクセルグリップに戻し、またブレーキのために指を出すのはロスになります。

一番定番のブレーキ操作は人差し指、中指の2本がけで、これは多くの参加者が出来ているのですが、スロットルに指を戻してしまっている方が半分以上いました。
指を出したままアクセルを開けると、ブレーキレバーから離れる(と言うか浮くと言うか)のですが、スロットルを戻せば自動的に指がブレーキレバーにかかるので、こっちがお勧めです。

その2。
イン側の肘が自分の脇腹にあたってしまっているフォーム。
これはHMSや講習会でも言われると思うのですが、セルフステアも止めてしまうし、肩が回らなくなります。極端な例がモトクロスの肘を真横近くに上げるフォームですが、少し肘を横に張って逃がしてあげると良いでしょう。

その3。
肩が回ってない。そのせいでリーンアウト気味。
ハンドルバーと同じ角度になるようにひねりましょう。
上半身をひねりこめば、自然と荷重がイン側に入ってリーンアウトも治ります。


その4。
ここからちょっとハイブローですが・・・
ハンドルロック中、特に回転時にはハンドルを腕力で抑えましょう。特にモタード。
アウト側の手、右回転であれば左手でハンドルを右下方向に向けて押し込みます。
回転後半は侵入、ブレーキで作れていたフロント荷重がなくなってしまいます。そこで人間が押し込んでフロントサスとタイヤを路面に押し付けるのです。

ハンドルに力を入れるな、とHMSや講習会では言われるますが、ジムカーナの場面では必須です。
ハイグリップタイヤを信じて思いっきりハンドルを押し付けてみましょう。
驚くほど旋回するか、なすすべもなく地面とお友達になれます。

回転でこけても痛くないし、一定の転倒はスポーツの一部と割り切りましょう。
そして間違っても公道で同じ操作はしないように。


何人もの方に伝えたのはこんな所でしょうかね。

しかし皆さん熱心でよく転んでました。普段私が参加するシードのみの練習会より転倒が多いくらいそこら中でガシャン、ガシャンやってましたね。
まさにorzって感じ。


この2人は一日何回転べば気が済むのかって位こけてましたね。





そして私も参加者のバイクをコカしました。

見ているだけだと、操作が悪くてダメなのか、マシンが悪くてダメなのかわからない事もあるので、試乗させてもらったわけです。
実際私がノービスの頃も、自分が悪いのかバイクが悪いのか判断できず、上位勢の乗ってもらってました。

で、こちらのVTR250に乗って8の字やって勢いよくフロントからズザー。

(被害者の男性&VTR)
やっちまった感で一杯でしたが、快く許してもらいました。ま、許すしかないんでしょうけど。

そんなイタイケナ参加者相手に私はこかしたVTRを見て
「フロントタイヤ減りすぎだよ。これはそろそろ変えたら?」
と得意の「モノのせい、他人のせい、自分は悪くない。」を炸裂させました。


結局VTR2台、DRZ2台に乗りましたが、DRZ1台以外は非常の乗りやすいバイクでした。
イマイチに感じた1台は、気になる事を伝えた上で、別のモタード乗りの講師クマさんへパス。
試乗して感想をもらうように伝えました。

後でクマさんと確認したら、クマさんはあまり気にならなかったそうでした。

セカンドオピニオンを取ってもらって正解でした。
同じモタード乗りでも好みのセッティングもマシンも色々なので私がダメでも他の選手なら良い場合もあるからです。

ジムカーナでは誰が乗ってもダメっていうセッティングと、自分にとって良いセッティングがあり、万人に向くセッティングは(ほとんど)ありません。
最初のうちは、万人にダメダメなセッティングじゃないって事を確認しておけば安心して乗り手の練習に励めるんじゃないかと思います。



ちなみに私を含めてシードの多くは他人のバイクに乗るのも嫌いじゃありません。
仲間同士で貸し借りしてセッティングの参考にすることは良くあります。

ただ激しく攻めるわけじゃなくても、ある程度攻めないと状態は掴めないし、ジムカーナは転倒が大前提なので、借りたバイクをコカしてもよっぽど機能部品が壊れるとかじゃない限り、お互い様という共通認識があります。

なのでノービスの方も、こかされる覚悟がある方は私に限らず声をかければ乗ってもらえると思います。



普段のジムカーナでめったに見ないキレイなグラディウスが気に入っていっぱい写真を撮りました。
走りもきれいに乗ってましたね。





技術はあるのでここからマージンと余裕を削っていけばジムカーナらしくなると思います。

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