ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2012年11月30日金曜日

12 JAGE CUP Rd.3

今年最後の大会で、何とかB級入賞しました。
タイム比も去年より落ちたものの、今年のベスト。


極低速で切り返し、ブレーキングでF荷重が作れないと旋回できないというモタードと私の苦手が完璧にマッチしてアダチセクション後の回転2個目でド素人な失敗。
それ以外はマズマズかな。

今シーズンラストの大会が年明け早々にあるので、そこでも入賞して13シーズンに繋げたいですね。

2012年10月18日木曜日

ストリートファイターやSSベースネイキッドがジムカーナに向かない理由

リザルトの悪化に伴い更新頻度が低下する割に選手はわりと読んでいる。
こんなブログですみません。



さてこちらの格好良いバイクですが、私のお出かけ用バイク、トライアンフのストリートトリプルRとジム&ツーリング仲間のドカティのストリートファイター848です。

この2台に限らず、国産ならZ1000、Z750、FZシリーズ、ホーネット600などのいわゆるストリートファイターと呼ばれるSSベースネイキッドは、一般の方(ここではジムカーナの内実を知らない方のこと)にはジムカーナに向いていると思われています。

大きな勘違いです。

ハンター新潟のメンバーから「練習会参加者から質問されるんですけど、答えられないんですよ」と相談されたので、ここで文章にしてしまいます。

ジムカーナと言えばアップハン化されたNSRやCBRが有名です。
でCBRをアップハンにするなら、最初からアップハンでエンジン一緒のホーネット600乗れば良いんじゃないか、ジムカーナに向くんじゃないか、と思うらしいのです。

私の乗るストリートトリプルもブログの試乗インプレやらで「ジムカーナで無敵になりそう」とか書いてあって失笑もの。

ジムカーナでは操作性が良くなるアップハン化は(勝ちたいなら)必須です。
そしてNSRやモタードが強いように、パワーより軽さ重視です。
SSは元々が運動性優先の作りでそこそこ軽い(ジムカーナ的には重い)がセパハン。なのでアップハン化するわけです。

ここで最初からアップハンの~となるわけですが・・・
リザルトから言えば、ストリートファイターの実績は著しく悪いです。
もちろん乗り手の性能が最重要なジムカーナなので、乗る人が乗れば何でもありです。VTR250やZRX1100で総合優勝かっさらう化物もいます。

理由はいろいろあるのですが、SSベースと言ったところで元のSSより遥かにケチられているからです。
ストファイの中で現状最も有利と思われるトライアンフで比べてみます。

ディトナ675 125馬力 185kg
ストリートトリプルR 106馬力 189kg

他のストファイもそうですが、SSベースのエンジンであっても馬力が下がっている事がほとんどです。エンジンに関しては下のトルクが良くなっていたりすることや、ジムカーナでは80馬力超えるとほとんどどうでも良くなる事でまだどうにでもなります。

が、車重。これはキッツイですよ。ディトナはここからカウルを剥ぐだけでさらに軽量化できますが、ストリートトリプルは一苦労です。

さらにサス、ブレーキもコストダウンされてます。
ストリートトリプルはRモデルでやっとラジアルマウントブレーキにダンパー調節機能付きサスが入りますが、素モデルはまったくなし。リアのプリロードしか触れません。
対してディトナはストリートトリプルRを上回る高速低速別調整ダンパー付き。

本気で追い込んでマシンを作ろうと思ったらあらゆるパーツに最高機能が求められます。
ストリートトリプルをディトナ並みに軽量化し、ブレーキ、サスを換装してかかるコストとディトナをアップハンにするコスト、どっちが高いでしょう?
国産ストファイだとレース系の高性能パーツがそもそもない場合も多いです。もちろんSSなら山ほど発売されているわけです。

さらにはコレ、取説もサービスマニュアルも共通=ほとんどの作りが共通のトライアンフ「ですら」の話です。
国産ストファイはエンジンのベースだけが一緒で、サスやブレーキどころかフレームまで違うのが当たり前。
例えばZ1000。私も03年式に乗ってました。9Rベースで和製ストファイのはしりでした。しかしフレームは鉄。サスは伸びダンパーのみ片側フォークで調整可能。ブレーキも・・・
とてもじゃないですが、10Rと戦えません。

ちょうど来年モデルチェンジするZ800の記事が雑誌に出ていましたが、この最新型ストファイにしても、鉄フレーム、ダンパー調節は伸び側のみ。

ようは、エンジンはともかくサスやフレーム、ブレーキなど他のあらゆる部分でSSに劣るのがストリートファイター。競技としてのジムカーナには向きません。


ただし向かないと言っても、ジムカーナを始めるには何の問題もありません。SSの改造はノウハウも必要だしセッティング技術もいるので、ノーマルで走りだす分には向いていると言えます。
しかしC1くらいのレベルから極端に減ってくるのはこういった事情があるわけです。


ちなみにジムカーナで好まれる中間排気量で言えば
SS>>ストファイ≧ネイキッド
な事が多いです。

ストファイよりさらに重い古典ネイキッドのZRX1100、1200、ゼファー750などは過去の積み重ねもありリザルトも悪くありません。
マシン自体のポテンシャルは劣ると思うのですが、こだわりのZRX1200でSBクラスチャンプを取ってしまう例もありました。

また高性能ではないが、乗り手にやさしいVTR250は初心者からA級優勝まで幅広い選手に愛されています。VTRはジムカーナを始めたいという人に手放しで勧められる名車ですね。

二輪ジムカーナはマイナー競技なわりに4輪でメジャーなせいか、内実を知らないで「このバイクはジムカーナに向く」と言われる事が本当に多いです。ブログにしろ雑誌にしろ。

大事なことはイメージで判断せずに、大会のリザルトを眺めてみることです。
本当に向いているなら必ず使われて良い成績を残しているはずですから。



追記:具体例について記事を上げました(http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/02/ss.html)

2012年7月20日金曜日

CBR600RR志賀号 ジムカーナ仕様

motoジムカーナを一気に世界に広げた動画がこちらです。


もう2年近く前ですが、A級選手がCBR600RRをこれでもかとバンクさせて走る動画に、撮影の良さも加わって世界中で評判になり、現在のアクセス数90万。
この動画からUK、ポーランド、カナダなどでジムカーナ大会がはじまったのです。

本家の日本でもジムカーナはマイナー競技です。
アマチュアの愛好家が熱心にやっているものの、おそらく競技人口は500人くらいと思われます。
最大の関東でのダンロップ杯でも参加者は200を超えれば大盛況。
各地の大会の参加者を見ても、全国1000人はいなさそうです。

このため冒頭のフルバンクで走るジムカーナ仕様のCBR600RRも、カスタム内容、走らせ方などまったくわからないという視聴者が多いようで、tubeにもコメントが多数乗っています。
しかし撮影者は選手ではなく、志賀選手との付き合いもないので、技術的な返答ができないのです。

という訳で、勝手に解説。


こちらは現在の志賀号の気合の入ったスタートシーンです。

まず見てわかるのがバーハンドル=アップハンドルです。
ジムカーナでのセパハンの不利さ、バーハンの有利さは絶大です。
お金もかかる上に、前後バランスが激変するのでリセッティングする技能が必須のため、まったくの初心者には厳しいカスタムです。
このせいでSSでジムカーナを始める選手が少ないんじゃないかと思います。

色々方法はありますが、AMB(http://www.maderv.com/)のバーハンキットを入れればOK。


続いてエンジンガード。

ジムカーナは転倒が日常茶飯事なので、必須です。
モタードとミニバイクはなくても何とかなりますけど。

こちらはSSB(http://zrx-drz.at.webry.info/theme/8a4cf0ba0d.html)A級選手がワンオフで作ってくれます。
もうひとつパワーバンド木村(http://powerband-kimura.dee.cc/)とあわせて2強です。
関東の選手の9割がどちらかでバンパーを作っています。

私はZ1000でパワーバンド製、DRZ、VTR、ハスク、ストリートトリプルでSSBを選びました。

ここまではジムカーナの常識装備です。
次も常識カスタムのスプロケ変更ですが・・・

後輪もダブルディスクブレーキなんじゃないかという見た目です。

ショート化自体は全員がするような変更ですが、市販品でドライブ、ドリブン共にめいっぱいショートにしても足りない場合は作るしかありません。
そしてデカくなりすぎたドリブンは剛性確保ため銀盤に補強が・・・

そしてタイヤですが、ここ今年はダンロップを選んでいるようです。
銘柄はアンビートン。当然ながらアマリングはありません。

ちなみにノービスの8割、シードのほぼ全員がダンロップならアンビートン、BSならR10、ピレリならディアブロスーパーコルサなどのプロダクションレースタイヤを選びます。
量販店にはまず在庫はなく、レース系の店で買うか、取り寄せてレース使用承諾書への署名返送が必要だったりします。
建前上は公道走行可ですが、物によっては公道自走は自殺行為なものもありますので、あまり気軽に履くと死にます。本当に死ぬので安易に買わないでください。
特にピレリは冬の雨とかどれだけ神経使っても無駄です。



ハードウェア上の大きなカスタムはこんなものです。志賀号は特にカスタムが少なくサス、ブレーキもノーマルです。もちろんセッティング(バネレート含む)は別です。

こんな小技は多数あります。
バンク角対策なのか、転倒対策なのか、わかりませんが、ジムカーナ選手はこういう生活の知恵的なカスタムが大好きです。


このCBRのカスタムで一番難しいのはコンピュータと思われます。
志賀号のアイドルは6000rpmと驚異の高さです。
しかし09CBRでこれをやるのは大変です。
どれくらい大変かは・・・やってみればわかると思います。
私は分かりたくないのでやりません。


さて長くなったので走らせ方では一点だけ。
tubeのコメント等で見られる誤解ですが、ジムカーナで2速はまず使いません。
冒頭の動画でもすべて1速だけで走っています。

確かにジムカーナ的な走りを始めて最初に戸惑うのが1速走行です。
エンブレも大きいし、アクセルを開けるとドン付いてギクシャクしてしまいます。
教習所とかでも発進したらすぐに2速へ上げろと言われますし、街で走っているバイクの大半がそうです。

しかしジムカーナでは1速です。
アクセルワークの上達、リアブレーキの使い方で1速であっても動画のような滑らかかつ豪快な加速が可能です。

最近はtubeの動画を見てジムカーナを始めたという選手も出てきています。
志賀号は憧れのマシンだと思います。

もし本気で志賀号のようにマシンを走らせたいと思うのなら、ジムカーナの世界に入ってきてください。
すぐにここに書いた以上の詳細を直接聞けると思います。

2012年6月18日月曜日

12 JAGE CUP Rd.1


総合119名中23位
Bクラス9名中5位
トップタイム比108.94%



どんどんタイム比が落ちていますね。
昨年11月の105%台までは伸びていたのに。

参加者の少ないJAGE杯なので入賞できました。
下のクラスでも順位は変わらなかったという状態ですが。

最近何が悪いのかわからなくなってきました。
練習用の規定コースでは悪くないタイムなんですが、本番でまったくだめ。
練習でのバンクは深まってきているんですが、タイムが出ない。

DRZの頃は、見た目が遅いのにタイムが良いと言われ続けていましたが、最近は速そうに見えるのに遅いようです。
つまりは無駄に加減速させてしまっているんだと思いますが・・・

最近カメラを買ったので、そっちで遊んでました。
ハスクカッコイイです。

 受付してコース図をもらって必死に覚えます。
早く受付してもコース開放までは待機なので、歩く時間が増えるわけではないのです。
 戦いでの向う傷は勲章。ZRXを起こせる女性って時点でまともではない。
悔しく思えるほど頑張ってきたのです。

モトジムカーナでのポストNSR

二輪ジムカーナでNSR250Rが強い事は結構有名のようです。ウィキペデアにすら記載があるほどに。
とはいえ二輪ジムカーナ自体マイナー競技なのですが。

NSR250Rは1986年デビュー、数度のモデルチェンジを経て97年が最終年式。
当時のGPレプリカであり、サーキット、峠で最速を誇った名機です。

しかし今となっては過去の名車。思い出の中の高性能マシンという扱いが一般的です。
主なレースのカテゴリは4ストロークへ移行し、サーキットでも600以上のマシンがメインに移りました。
走行会レベルでも、いかに高出力の2ストロークとはいえ250です。
カタログ45馬力、チューンして70馬力強では、600クラスの120馬力、リッタークラスの180馬力と国際格式コースで戦うのは無理。
ミニサーキットなどではまだ行けるもののモータースポーツに限ってもその生息エリアは狭まっています。

そんなNSR250Rが今現在もバリバリのトップマシンであるのがジムカーナです。
生産中止から15年経ったマシンがトップと言う他のカテゴリではありえない状態が既に長いのです。

しかもジムカーナA級のトップ勢の駆るNSRは最終のMC28ではなくMC21。90~92年式のマシンです。
現時点ですでの20年落ち。毎年新車乗換えが当たり前のモトクロス選手が聞いたら呆れる事請け合い。

NSRがチャンピオンマシンになって18年以上。その間4ストロークでNSRを打ち負かす選手もいました。しかし2000年以降の12年間ですら、チャンピオンは全員NSRです。

最高でも100km/h程度、平均速度は30km/h位と思われるジムカーナでは出力より軽さ、扱い安さ、小ささがタイムに繋がります。ここでは2ストロークエンジンの優位は大きく、絶対出力があっても重く、大きい4ストでこれを上回るのは難しいのです。

技術の進歩により市販されるバイクの性能はどんどん上がっていますが、2ストロークエンジンの小型、軽量、高出力のメリットは、排ガス、音量規制によってもはや新車に期待する事ができません。
NSR以上の2ストSSマシンの開発がされない以上、別のアプローチをするしかないのです。

もちろん難しい事を考えずにNSRに乗るというのも競技者としては正しい選択です。
しかし私が参戦してからの6年間ですら、NSRを超えるための工夫が様々なマシン、乗り手によって試行錯誤された6年と言えます。
NSR以外に乗る選手のほとんどが「いい加減にNSRを引きずり下ろしたい」「レギュレーションで2ストが消えてNSRに勝てずに終わるのではなく、NSRに勝って超えていきたい」と思っています。

ここ数年は単レースではCBR600RR、CRF450X、ハスクSM450RがNSRに勝っています。
また比較的NSR離れが早く進んでいる関東では、NSRでのA級昇格は06シーズンを最後にしています。
そして昨年行われたJAGE杯ではA級を狙うB級の入賞マシンにNSRはいませんでした。

1位 WR450F モタード仕様
2位 NSR80改 モンスターミニ仕様(CRF用250エンジン積替)
3位 DRZ400SM
4位 SXV450
5位 CBR600RR
6位 SM450R

07年位まではポストNSRの最右翼だった600SSはNSR以上に退潮著しいです。
NSRを2ストエンジンを超えられるマシンは4ストシングル。
NSRに打ち勝って新しいジムカーナを目指すB級勢の答えのようです。

12ダンロップCUP Rd.2

またしてもがっかり。


総合172名中31位
Bクラス15名中9位
トップタイム比107.67%


30秒のあたりの侵入でリアが滑って失速。
その直後の連続270は決まったり外したり。
奥の定常円もバンクも浅ければ速度も乗らず。

今回の目玉の目玉セクション×3は、無難になってしまって旋回速度がなくなってしまった。
全体に無難で攻められていないですね。

例年より1ヶ月早い4月開催の二戦でしたが、早くもブログタイトルのA級昇格がなくなる一日でした。

2012年4月14日土曜日

12ダンロップCUP Rd.1

開幕戦から3週間・・・来週には第2戦です。
不満足な結果だったので更新が遅れました。

総合177名中25位
Bクラス13名中8位
トップタイム比106.25%

1ヒートではB級4位とそこそこの出だしでしたが、ミスをしていた上位勢が2ヒートできっちり決めてきました。
対して私はコンマ1秒しかタイムアップできずに後退。

纏めようとすると攻めが足りなくなるし、めいっぱいで行こうとするとライン外したりで、2ヒート目でタイムを上げるのが苦手みたいです。
もう何年も、1ヒートで良くてそのまま逃げ切るか、2ヒートで後退するかで、追い上げれた事がほとんどない・・・

1ヒート

最初の連続ライン通過が厳しい。
モタードはこう言う切り返しの連続が苦手です。
車高があるので動かなきゃならない量が多いし、足も長いのでストロークを待つ必要もある。
トドメに私のセッティングが伸び側をダンパーで抑える方向に振っているので、それはもうカッタルイのです。

2ヒート

走っていてグリップを余らせてしまっているのを感じました。もっと行けたはずなのに、小さくまとめてしまった。


という訳で、トップタイムが伸びずに昇格祭りだったりと甘めのタイム比の大会だったのに、クラスタイムまで1%以上遅れるという不甲斐ない結果に終わりました。

来週の2戦での挽回を狙います。

2012年3月23日金曜日

開幕直前!

いよいよ今週末が開幕戦です。
トコ練に参加しました。


だいぶ調子を上げている気がしたんですが、トップ選手の前では105%が切れない・・・

ま、練習と本番は違うんで、一発かましてB級上位を狙います!

2012年2月25日土曜日

AとBの差

ダンロップ杯が行われる会場での公式練習会に参加しました。

同じSM450RでA級とB級にどれだけ差があるか?
ひと目で分かります。

A級(優勝経験ありのTOP選手)

B級(B級タイムが出せないナンチャッテB級)

今回はA級八咫烏さん(http://raven46.blog.fc2.com/blog-entry-236.html)がトップタイムで59.2秒に対して私が1.03.2だったかな?だいたい106%位。
タイムアタックコースが混んでいたのであまり走らなかったんですが、本気で詰めてもいいとこ105%前後でしょう。

一目見て速さの差はわかるんですが、じゃあ何がどう違うのか、どこを詰めればいいのかとなると大変です。
私もジムカーナ始めた頃は、A級もB級も凄すぎて、速さが違うのは分かっても何がポイントかわからなかったものです。

まずはバンクです。A級の中でも特にバンクが深く長い八咫烏さんとB級の中でもバンクさせない方の私の差は大きいです。
最近は雑誌とかで「バンクさせても速くない」などの記事を見ますが、少なくともジムカーナではそんな事ありません。とにかく何がなんでも死ぬ気で寝かせて、寝かせ続けた方が速いです。

続いてアクセルのタイミングが早いです。
なぜアクセルのタイミングが違うのか?私だってもちろん早く開けれるものなら開けたい。でも開けられない。
ターン後半での上半身の位置や向きが違うのだと思います。上半身が起き気味で捻りを入れる事でバイクを抑えてしまっているので次の加速への姿勢に移れないのです。
じゃあ捻るの止めればいいって訳にもいかず、私は捻りを入れないとタイトかつクイックに旋回できないのです。フロントタイヤをバンクと旋回で押さえつけられる技量と度胸の差でもあります。

そして早くから深いバンクのまま開け始められるために(一部スライドしてしまっていますが)次のターンへのアプローチも弧を描いたラインになる利点もついてきます。


という訳で、今更でもありますがフロントを抑えつつ加速に移行できるフォーム作りが課題です。

2012年2月7日火曜日

コースの作り方あれこれ

チームの練習会で久しぶりのB級タイム=トップ比105%以内を達成しました。
コースが合ったことが最大の勝因。

何故なら私自身が今回のコース設定担当だったのです。

ジムカーナのコースは毎回違います。
練習会でもコース設定を持ち回りで考えています。
コース作りも得手不得手がありますが、概ね上位シードほど、また経験が長いほど面白く練習になるコースを作れるようになります。
反面、どうしても考え方の癖が出てしまい、同じ人が作り続けるとパターンがマンネリ化します。

さてコースを考える場合、どのように組み立てるか?
基本は「自分の練習したいこと、苦手なこと」を組むことが多いです。

しかしスポーツではメンタルも大事で「行ける!俺は出来る子だ!」と思い込める実績も大事です。
という訳で、たまには自分が一番得意でライバルやトップが苦手とするコースを作って気分良く週末を終えることも良いんじゃないでしょうか。


今回のコース設定は自分の狭い意味の速さ以外にスキルが上がったことを実感できました。
コース設定を机上で行い、トップタイムを予想したんですが、1分15秒前後だろうと見積もりました。
実際のコース設営時に危険と思われる箇所を修正し、シケインが出来たのでややタイムは伸びましたが、実際のトップタイムが1分18秒。
シケインなどの補正を考えればドンピシャです。

私がまだC2位の頃にA級トップクラスが大会のコース図を見ただけで「今日は○○秒位だな・・・」と呟いているのを見て感心したものです。
割と近いことができるようになったかも知れない、ジムカーナの総合スキルが上がっているような気がする、と自己満足できる練習となりました。

シーズン開幕まであと一ヶ月半、あと1%上げられればブログタイトルも真実味を帯びるので頑張ります。

2012年1月18日水曜日

ハスクバーナジムカーナ仕様

今年は本当にハスクが増えました。
上位シードはもちろん、下位シードやノービス、新しくジムカーナを始めた方まで本当に多数います。

5年くらい前にDRZが流行りだした頃には、DRZを持ち込んだA級田中選手がHPでセッティング情報やモタードのジムカーナでの乗り方を公開していて、多くの選手が参考にしていました。
この時は誰が見てもモタードトップで開拓者の選手が書いていたのですが現在は閉鎖されていますし、ハスクのデータはありません。

では現在のハスク乗りだとA級に二名います。
09SM450Rの八咫烏さん
ジムカーナの大御所ぶん田さん(SM250R→TE310)

しかしDRZの田中さん程に細かく公開しているわけではありません。
この二人がいるのに下手に私なんかが書くのは憚られるのですが、ノービス選手に色々聞かれる事も増えてきたので、あくまで私個人のデータと考え方でしかない事を強調した上で書いてみます。


ハスクを買ったジムカーナ選手がやるべき事。
1 ハンドガードをつけましょう。
モタードは滅多なことでは壊れませんが、レバーが折れます。ハスクの場合は油圧のクラッチマスター、ブレーキマスターが壊れることもあるようです。各種あるので、まずはつけましょう。
私はサイクラです。

2 タイヤを代えましょう。
ノービスすら9割がプロダクションレースタイヤを履いているのがジムカーナの現状です。
この状況には賛否ありますし、私も全面的に肯定するわけじゃないです。
しかしハスクのような極端なバイクを持ち込む時点で覚悟完了していると思います。

シードは自分で考えれると思うので、ここを読んで決めるレベルであれば、
F:ダンロップ アンビートン01RS 120サイズ (空気庄:温間1.75kg)
R:ピレリ ディアブロスーパーコルサSC1 150サイズ (空気圧:温間1.65kg)
を選びましょう。
あまり考えにくいですがトランポがなく自走の初心者な方は
R:ダンロップ アンビートン02RS 150サイズ
でも良いです。
しかしタイムを追えばピレリに替える羽目になるでしょう。

ちなみに上位勢の極一部はリアに160サイズを履いています。
これは「150じゃアクセル開けても滑って滑ってしょうがないぜ!」という位アクセルを開けている極一部の選手にのみ恩恵があります。普通は切り返しの楽な150の方が速いでしょう。
ていうか160の方が速い人はここ見て決めないだろう。

3 ギア比を代えましょう。
DRZはノーマルのギア比で戦えますが、SM450Rは無理です。
より高回転型で低速でのドン付きもエンストも多いのにロングですから。
手っ取り早いのは、Fスプロケを15→13にします。
このギア比を試して、あとは微調整してみてください。

ここまでで最低C2、できればC1まで上がって欲しいと思います。

4 バネを代えましょう。
ここからはジムカーナの走りがそれなりに分かっていて、かつノーマルの性能を使えた上でのカスタムです。ノービスのうち、少なくともC2直前で何をしてでも昇格したいというレベルまではノーマルがオススメです。

モタードの足は本来ジャンプしたり、土の上も走れるように出来ています。
ストロークは長く、レートは低いのです。
ジムカーナは完全なオン競技なので、長いストロークを待ったり、姿勢が変化しすぎる事が不利になる場面が多いです。
そこでバネ変更。好みが大きいですが、私は思いっきりハード&ショートに降っています。
サス屋さんでバネを変えてレートアップ、ストロークカットしましょう。
F:ストロークマイナス50mm、レート0.6~0.7位。
R:バネ長マイナス15~20mm、レート6~7位。
ちなみにレートを上げてストロークそのままの選手も入れば、ここまで固めない選手もいます。

ここまでC1入賞に絡めるはず。


ここからは趣味のバイクで何を修行しているのかわからなくなってくる領域かもしれません。

5 スリッパークラッチ入れましょう。
進入が楽になるかもしれません。

6 排気代えましょう。
理想はハスク純正扱いのアロー30万ですが、ノーマルの触媒を抜くだけでもかなりマシになるそうです。

7 キャストホイール入れましょう。
バネを固めると、ホイールの剛性も気になってくるかもしれません。

8 パワーコマンダー入れましょう。
燃調をうまく弄られれば・・・

11シーズン終了

11月、1月のJAGE杯で今シーズンが終了しました。
5月から投入したハスクSM450Rですが、7月まで順調。
8月に大不振。

その後また上がり始めて11月の大会では
Bクラスで入賞!タイム比も105%台に入りました。

その時の動画

順応性の高くない私にとっては、ほぼ一年でDRZのタイムを取り戻してきているのでマズマズと思いました。

が、年明けの最終戦で大後退。
クラスでビリ2。ペナルティーの見逃しがなければビリという惨憺たる成績でした。

11月から特にセッティングを変えたわけでもないので、何が原因がつかめずに焦ってしまいます。
来年度はタイヤの銘柄を変えてみようかな~と思っていますが、どうなることか。

ちなみに今は大定番のF:ダンロップアンビートン01RS、R:ピレリディアブロスーパーコルサSC1です。
リアは事実上選択肢がないので継続なんですが、フロントを流行り始めているメッツラーレーステックにするか、ダンロップアンビートン023R3にするかって所です。

しかし自分の成績が悪いとライテクやらセッティングの事を書けなくなりますね。
「だってお前遅いじゃん。わかってないって事じゃん。」って自分でも思えてしまうのです。