ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2014年7月23日水曜日

無茶?しちゃうでしょ!!!!

半年ぶりにこんにちは。
B級最速のじゃぽにかです。

2014ダンロップ杯Rd3参戦レポートですが、B級最速と書いた通りクラス優勝できました。
奇跡です。

B級での入賞はJAGE杯で5位が1回、6位が2回のみ。
しかも最後は12年11月でB級が増えてきた最近はご無沙汰でした。
激戦のダンロップ杯に至っては最高順位は前戦の14D杯Rd2の7位で入賞経験なし。

B級ともなると各選手のレベルは高次元でまとまっていてこんなにイキナリ順位を上げる事はないと思ってました。

そして総合9位。7ポイント獲得。
信じられません。毎戦これなら余裕でA級昇格ですよ。


この奇跡の勝利で更新できなかったブログを頑張ってみます。

コース図配布の時点で、これは自分には向いていると思いました。
ほとんどがコーススラローム的で、回転や極低速でこねくり回すセクションが少ない。

完熟歩行中にA級八咫烏さんが「今日は上手い下手じゃない。頑張るか頑張らないかで決まる」と話しているのが聞こえてきました。
ビビらず速度を乗せる、速度を残す、そして何より大事な早く大きくアクセルを開ける、そのためのライン選びを意識して完熟歩行をしました。3周半ほど歩いてタイムアップ。
アダチのラインは少数派とわかっていましたが、先に折り返して行くラインを選択。

1H



めっちゃくちゃになりながらも攻めた走りができました。
島周りは概ね成功したのですが、クラッチを切るのか繋いだままで行くのか迷ってしまったのが微妙。
2回の島周りの間あいだにあった団子の奥のターン、島周り後の直パイ入りで突っ込みすぎてフロントタイヤが一瞬逃げましたが、何とかラインも外さず行けました。
今の私の場合ですが「しまった!」と思う位突っ込んでしまってから、無理やり曲げる位の方がタイムが出るみたいです。

定常円の戻り側ではパーシャルで行きましたが変に失速するだけだったので、刻んででも開けた方が良さげでした。

アダチは一本目踏んで戻りの左ターンでバランスを崩して脚付き。2本目のラインへのアプローチとして取ってくれれば助かるんだけど、きっついな。と思いながら次の回転へ。
アダチ出口が結構狭くてグダグダしながら回転。

その後は無難に走りきってゴール。
49秒台のコールで満足しました。
この時点でトップ45秒前後を予想していたので。

結果1ペナがついてクラス8位。生タイムでクラス4位相当。
いつもよりも良い位です。
しかしミスった選手が2Hで上げてくるのは確実。
ペナを取り戻して生も上げられれば6位以内はありえる。必死で攻めようと決意しました。

つまりは1H終わった時点でも目一杯欲をかいた目標が「6位以内に入賞したい」で優勝なんて思ってもいなかったって事です。

昼休みにほかの選手にも「一発かましたったぜ!とか、やり遂げたった!」って顔してると言われてましたんで、そこそこのタイムにもう満足していたのかもしれません。


そして2H。
B級最初に走ったラムカーナ氏が戻ってくるなり「47.5は出るよ!」と後走のB級全員にプレッシャーをかけて来ました。
1H同様にミスったら仕方ない。ペナってもコケてもいいつもりで攻めました。
しかし島周り時点ですでに1Hより危なげなく走ってしまっている感があって焦りが・・・
定常円の戻りは刻んだアクセルで好転。

そしてアダチでしでかしました。
2本目のラインを踏んだところでハンドルが猛烈に切れ込んでバランスを崩し、ケツの位置がずれてしまったのです。
グダグダになりながら回転に向かいましたが、お尻の位置が違うとマトモに回転できません。
「終わった・・・」と思いながらも回転しながら必死にケツをずらします。

「も~~コケてもいいや~~」と心底思いながら高速の外周を回ってそこからのスラロームは全ターンこけるつもりで突っ込みました。

ゴールして「こりゃ~更新はないな。」と思っていたんですが、コールは47秒台。(47.6と聞こえた気がしたんですが、実際には47.8でした)
ガッツポーズ出ましたね。

そして実はセコイ作戦があって、ゴールのゲートパイロンのアウト側が私がゴールした時には最初から倒れていました。
マーシャルに「俺じゃないよね?最初から倒れてたよ!」とペナつけんなよアピと同時に(もしタイムが悪かったらこれを理由に再出走しよう・・・しめしめ)と企んでいたわけです。
実際、光電管ラインより前のパイロンが倒れていて、マーシャルが直せていなかった以上、再出走させてくれと言えばマズ通ったと思います。

あまりのタイムの良さに即座に再出走案は廃棄されて、ご機嫌で観戦エリアに戻りましたが。

観戦エリアに戻るともうそこからは一人夏祭りでした。
どうやら前述のラムカーナ氏以外に私より速いB級がいないらしい。
中部のMSKさんが生で47.0だけどペナっていたとの情報で、心拍数が跳ね上がるのを感じました。

出走する選手を睨みつけ「こけろ~、ペナれ~」と大声援を送り、合間合間に「俺ペナってないよね?コース合ってたよね?」と周囲に聞きまくるウザさを爆発させました。

何故かB級MSKさんが再出走になっているのを見た時には本当に絶望でしたね。
「ファッ〇!!なんだよ!ズルイゾ!!」(←自分の再出走作戦はなかったことになりました)

MSKさん走行中はそれはもう呪いに呪いましたが、素晴らしい走りで駆け抜けていきます。
「終わった・・・これで順位が落ちた・・・いやでも6位には入れそうだし」と諦めかけた最終盤にハンドルを切れ込ませたMSKさんがミニパイロンをなぎ倒しました。
「ヒャッハー!!!やったぜ!ZMAAAAAAA!!!!」と躍り上がって喜ぶと「じゃぽさんウルサイ。落ち着け。な?」とチームのNLに言われる始末。

入賞は確定。これは2位か?もっと速いけど把握してない選手がいるとしても3位には入れているか?と昇格争いをしていた頃の堪らないドキドキを味わいながら表彰式を待ちました。

ああ、MSKさんがトランポが近かったので、上記の話は本人にも直接しています。
ジム屋は何のかんの言っても同時に走るレースと違って、呪われようが罵られようがミスを他人のせいにできないので喧嘩になる事はない(と思います)のです。

そして表彰式。
じゃんけん大会でも勝ってしまい、ベスラグッズをGet!
いよいよB級表彰。2位になれているか???と思っていたのに・・・
「優勝。じゃぽにか さん」 

「!?」

優勝!?瞬時にラムカーナ氏がペナったと分かりました。



大喜びで前に出て、インタビューに謙虚に答えたんですが、思いっきり水をかけられ暑かった一日の汗を全て流して最高の大会を終えました。



正直なところ、B級トップを取れるレベルではなく、A級を目指せるレベルでもないんですが、棚ぼただろうがフロックだろうが勝ちは勝ち。
次戦で凹まされるまでは精一杯我が世の春を謳歌するつもりです。

ジムカーナって本当に楽しいですね。



(この記事のタイトルは最近周囲で大人気のジムブログを無断でパクってます。もしご本人様が不快でしたら即時改訂しますのでお知らせ下さい)

2014年1月10日金曜日

女性の装備 レディースイクイップメント

ジムカーナに限らず女性のバイク用品は男性向けに比べて少なく苦労している女性ライダーは多いと思います。

今回はモトジムカーナを始める女性に装備一式を提案というか紹介します。
男女問わず色々な装備の選手がいるのですが、まず一般的な範囲で書いていきます。

ヘルメット
ここは女性であってもまず問題なしです。
フルフェまたは上位ジェッペル使ってください。
http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013_04_01_archive.html参考記事です。
私としてはフルフェイスをお勧めします。
アライかショウエイのフルフェを使えば、後悔することはないと思います。

上半身プロテクタ
ジムカーナでの定番中の定番。コミネの鎧です。
レディースサイズがあるのがありがたい点で、他にレディースがあるのはアルパインスター、ホンダなどですが、ほとんど同じ作りでお値段倍だったりするので、バイク用品界のユニクロことコミネさんに感謝しつつ使います。
関東だと用品店の店頭在庫もある場合があるので試着も可能です。
ウェビック等ネットで買ってサイズが合わなきゃ返品という手もあります。
だいたい1.5万円位です。

鎧の代わりにプロテクター入りのジャケット等を使うこともできますが、転倒の度に破れて結局は高く付いたり、プロテクション性が悪くて諦めるパターンが多いです。

パンツ
革製品でヒザに硬質プロテクターが必須。腰周りにスポンジ等の保護材が入っているものを選びます。ジムカーナでは結構な頻度で腰から落ちて痛いです。
男女ともにド定番がヒョウドウです。
レディースモデルはウェブも含めてカタログに乗らない事もある(と言うか公式HPと公式WEBショップにレディースモデルが乗らない事が多い。流通自体は少量ながらある)のが不思議なんですが、レディースサイズのトップモデルがこちら。

写真はパンチングなしのモデルですが、ジムカーナだけで言えばパンチングありのものを通年使用する方が楽です。速度が乗らないわりに運動量が多いので。

ヒョウドウは春夏物と秋冬物がきっちり分かれていて流通量も少ないので、パンチングモデルが欲しいとなると3~5月に抑えるしかありません。
特にレディースは毎年生産するわけではないらしく、入手性がかなり悪いです。
計画的に抑えにかかる必要があります。
タグにはMとありますが、WOMANS Mです。
ニースライダーはジムカーナ的にはなくてもOKです。

好みもありますが、ブーツインがお勧め。
ブーツアウトの方が見た目は好きなんですが、最近のブーツはプロテクションの充実とともに太くなってきていて、ブーツアウトのパンツに入りきらない可能性があります。

入手性の悪さもあって、男性用のSやMを流用する選手もいます。
写真のトップモデルで5万。安価なモデルで3万位です。

レーシングスーツ(ツナギ)
鎧&革パンの代わりにツナギ(レーシングスーツ)を使う選手もジワジワ増えています。
ツナギであれば各ブランドに女性用モデルもあればオーダーと言う手もあるので楽だと思います。
ただし安全性的には最高ですが、自走だと大変だったり夏場暑くて死ねるので多数派には至っていません。


グローブ
女性用のグローブは数ありますが、レーシング系が少ないのがキツいです。
ジムカーナでサーキット用のレーシンググローブを使う選手は少数派です。
高速でスライディングする事が少なく、落下の衝撃が大きい場合が多いのでプロテクタは必須ですが、手の平側にもプロテクトがありつつ操作性が良いものが望ましいです。
(参考:http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/04/1.html
 ファイブのスタントにレディースがあり、これは操作性が抜群です。プロテクトもそこそこ。8千円。
ヒョウドウにもレディースの同等品があります。
操作性はやや落ちますが、D3Oという柔らかいのに衝撃で硬化する素材が使われており操作性と防御性を両立しています。
高価なのが難点(たしか1.2万位します)。
またヒョウドウは春夏モノと秋冬モノの流通時期がはっきり分かれており、このグローブは夏用なので3~5月に探さないと見つからない場合があります。
こちらはファイブのレーシンググローブでRFX3です。(9千円)
ヒョウドウにもレディースのレーシンググローブ(1.6万円)があります。
当然どちらもプロテクション性はグッと良くなりますが、やや操作性が落ちるのと手首周りを固定されるので合わないと感じる選手も多いようです。
私自身はレーシンググローブのトップモデルを使っているので、どちらかといえばお勧めですが、操作が疎かになっては元も子もありません。

ブーツ
ここが最難関。
なにせサイズがありません。
市販各メーカーはトップモデルはもちろん、中級モデルも軒なきEUR39(JP25cm)から。
ツーリング兼用の下位モデルでやっと23cm~が設定され、それも相当根気よく探さないと入手できません。
私が見てる範囲だとXPD、アルパインスターのユーザーが多いようです。

クシタニでオーダーと言う手もあるものの、クシタニのこだわりでハードプロテクションなし、合皮なしの本革のみ。
滑走より打ち身が多いジムカーナ的にはイマイチです。

手元にあるのが2種で

XPDの下位モデルです。EUR38、JP23.5サイズ。(たぶん2.5万位)


こちらは日本国内にこの一足しかないんじゃないか位の貴重品。
SIDI ベルディゴ レイです。サイズはEUR37。
JP24とありますが、XPDはEUR38でJP23.5なのが謎です。

ベルディゴのレディースモデルですが、日本への輸入元の岡田商事に取り扱いがなく、個人輸入で持ってきています。
これだと最低サイズが37からあります。またSIDIでは一世代旧型とはいえ中級グレードなのでプロテクションもまずまずです。

このSIDI何が良いってスライダーです。
ジムカーナで最も消耗するトゥースライダーはSIDIのセラミックスライダーが最良です。
このスライダーも既に国内への正規輸入が途絶えて久しく、関東ではワタナベ商会から購入できるのみ。
それでも手に入るのでスライダー部分だけでも他社ブーツに無理やり付ける選手もいます。

写真のようにこちらもセラミックスライダーをつけて万全の状態です。
こちらは金に糸目をつけない探し方をしたのでかなり割高です。
正規輸入されていた頃のベルディゴは4万弱でしたが・・・

EUR39(JP25)以上のサイズで合うなら、そちらを選ぶほうが良いと思います。
実際にSIDIのSTやヴォルテスなどを使っている女性シード選手もいます。

下位グレードでの妥協はあまりお勧めしません。モノがないために下位グレードを使っている女性選手は多いのですが、私はくるぶしを3回骨折しています。
SIDIのベルディゴ、ガエルネのRSと中級グレード、上級グレードを使っていてくるぶし部分硬質プロテクションがあってもこのザマです。
ここで「どっちにしたってダメな時はダメ」と思わずに、少しでもマシな装備を選んで欲しいと思います。
また仮に骨折した時に「上級グレードを使っていれば・・・」と後悔するのは悲しいです。



以上がレディースジムカーナ的装備の紹介です。

結構な頻度で初心者女性に安全装備の重要さを説いたり、具体的な装備の紹介をしつづているのでまとめてみました。
時間とともに装備も変わっていくとは思いますが、参考にしていただければ何よりです。