ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2013年5月19日日曜日

モトジムカーナでのチームについて その1

最近私の所属するジムカーナチーム「ハンター」に元気の良い新人が欲しいな~と思っているんですが、ジムカーナのチームって外部からは伺い知れないものがあります。
そこで、ジムカーナチームについて書いていきます。

特に関東のジムカーナ大会は、揃いのチームジャージを来た選手が大勢います。
部外者や初心者はもちろん、シードに上がるくらいになっても、ジムカーナ界でのチームの位置付けがわからない、という方は多いのではないかと思います。

私にしても知らない事は多いのです。
ジムカーナ始めて8年も経つのに。

理由は簡単。
ジムカーナでのチームの位置付けや各チームの内情というのはほとんど表に出ない情報で、長くジムカーナをやっていても、自分のチームや特に仲の良い他チームの友人でもいない限り明確な事はわからないのです。

そうは言っても知っている事もあるし、知らないために後悔する羽目に陥った選手もいるので、有力チームの方々からお叱りを受けないだろう範囲で解説を試みます。

さて、まずチームとは何ぞや?です。
ロードレースなどでは、実際に走るライダーの他にメカニックやトランポ1台では積みきれない装備を持ってきてもらうなど多数の要員が必要です。
必然的にチーム的なものができます。(既存のチームに入るにしろ、仲間を募るにしろ、一人で出来ない所がロードレースの敷居の高さの一つだと思います)

ジムカーナは経費節約でトランポ相乗りをする選手は多いものの、一人で出来ない事はありません。例外として保護者に運んでもらっている免許を持っていない16才未満の選手がいる位でしょうか。

ではジムカーナで何故チームがあるか、ひとつは「特に理由はないけど仲のいい友人同士でチームを作った」です。
かなり良くある例で、ジムカーナで重要な身近なライバルと競い合う環境を得られます。

そして重要なもう一つが「練習場所、練習環境を確保する」です。

ジムカーナは追い抜きが出来ない上、回転、8の字などコースを折り返すセクションが多いので、1~4人位しか同時に走行できません。
またシード選手が練習するようなコースは、ジムカーナまたはライディングスクールなどでハンドルロックで(ストッパーにハンドルを押し付けて)旋回できる程度の技量がないとそもそも走れません。
サーキットのような大規模設備が必要ない反面、誰でも参加できる形態で大人数が練習するのが難しいのです。

かと言って一人でコースを作って一人で走るのも非常に効率が悪いです。
一人であっても最低限の広さが必要ですし、30本位のパイロンも光電管も必要です。
倒したパイロンを毎回自分で直すのも大変です。

裏を返せば、ジムカーナスキルが一定以上に高い選手が集まると、パイロン等も持ち寄ることで一人の負担が減るし、練習場所も有効活用できます。

練習場所もいわゆるコソ練(半非合法または真っ黒)な場所を使う場合は、誰彼構わず呼ぶわけにも行きません。人が集まるとすぐに使えなくなります。
合法的にお金を払って借りる場所なら何人かで割らないとお金がもちませんが、人数が多すぎても、スキルが揃わない場合(はっきり書けばペースの合わない遅い人が来てしまう場合)もうまく行きません。

そこでジムカーナ仲間でまとまって一緒に練習場所を確保し、機材を持ち寄り、マーシャルを分担する事で練習環境が非常に良くなります。特に有料練習会場を借りる場合は必須といえます。

こんな事情があって、一緒に練習する仲間の確保はジムカーナライフの一大事なわけです。ここにチームの発生原因があります。

ちなみに一人で会場を借りて練習会を主催し、参加者を募るパターンもありますが、これはここ数年の話で、以前はなかなかありませんでした。


という訳で、ジムカーナのチームの大元の意味合いには
一緒に練習する=同じ練習場所を共有するに≒それ以外の人を排除して練習する
があるわけです。


今はSNS(ちなみに世間でオワコン筆頭のmixiがジム屋のライフライン)など選手同士のコミュニケーションも盛んでチーム間で仲が悪いとかはありません。少なくとも私の知る限りは表立って犬猿の仲のチームと言うのはありません。

しかし大元の部分が完全に消えたわけではないのです。

ジムカーナのチームは各チームの練習会を持っている事が多いです。
チーム練はチーム毎にまったく別の特徴があり、完全にチーム員しか参加できないものから、チームが主催するだけで誰でも参加できるもの、主催チームが任意に選んだ人まで参加できるものなど一概には言えません。

しかしチームに入っていないと参加できない練習会がある。
これはいまでもチームに所属する最大のメリットです。

例えば私の所属するハンターにもハンター練習会があります。
有料で会場を借りて練習するわけですが、誰でも参加できるわけではありません。

初心者が来ても通過できないようなコースを作るという点もありますが、かりにコースを完走できたとしても、極端にペースの遅い人がいると全体の練習効率が一気に落ちてしまいます。
練習会のルールや役割分担を逐一教えるのも大変です。

参加できるのはチーム員だけ、と言えるほどの大チームなら良いのですが、チーム員だけでは会場費やマーシャル要員が回りません。
そこでいくつか条件をつけています。

まずはシード選手以外は門前払い。
厳しいようですが、練習レベルがあまりに違うとお互いが不幸になります。

続いてハンターと仲が良い選手。
単純に練習仲間として参加しますし、ハンターメンバーと個別に仲がよければ練習中に何か問題があっても直接話がしやすいメリットがあります。

最後に今回の話で重要になるんですが、ハンターと仲の良いチームに所属する選手。
この条件が結構重要で、チームとして招待する形をとるので、練習会のルールなどを我々が教える必要はありません。

例えばハンターと仲の良いチーム水銀燈さんに所属する選手が初めてハンター練にきた場合、「ハンター練のルールなどは水銀燈さんの中で共有、指導しておいてください」で済みます。

またマーシャル作業などをサボるなど、練習会運営に協力的でない場合はその選手と揉める必要はありません。
「水銀燈さんだから参加して頂いているんですが、ちゃんと指導していただけますか?」でいいわけです。
これで解決しない場合は、チームまるごと今後の付き合いを変える事になります。

そうなるとハンター練に参加する水銀燈チーム員全てに影響がでます。
これを避けようと思えば、きっちり指導するか、そもそも指導が効かないような選手をハンター練に出さないとなります。

逆に言えば、ハンター練に出ているチームに所属すれば、個人的にハンターと仲が良くなくてもチームの看板でハンター練に参加できます。

またハンターはハンターで、別のチーム合同練習会に参加しています。
これも参加可能なチームに所属していれば誰でも参加できる反面、チームに所属していなければ参加できません。

つまりハンターのメンバーは、自分のチーム練習会とチーム合同練習会に参加できます。
チームは内部での互助組織であり、チーム間での互助組織でもあるわけです。


他のチームも同じで、チーム毎に「うちの所属メンバーは、A練習会とB練習会に出れるが、C練習会には出れない」という状況があります。
またチームによってはさらに厳しく「練習はチーム内でのみ行い、他の練習会への参加やチーム外の選手との練習不可」な所もありました。今でもその伝統が生きているのかはわかりませんが。


もちろんチームのしがらみが面倒くさい、と思う選手も実際にかなりの人数います。
しかし、しがらみなしで個人でやる場合は、チームの看板という信用を使えないわけで、「私は練習会に参加するにふさわしい技術があり、運営に協力できてルールを守れる良い参加者ですよ」という事を、各練習会毎に関係者にわかってもらう必要があります。

クローズな練習会なので主催者とそもそも接点がない状態から知り合って関係を築いて信頼されて練習会に参加できるようになる、という手間暇かかりそうな事を個別に進めるのとチームのしがらみ、どちらが煩わしいかは人によるでしょうけど、実態としてメリットがあるからチームがあるという部分を無視するのも勿体ない話です。


こんな感じでジムカーナチームを考える時に、実利面で重要になるのがここまでに書いた練習会に参加できるメリットです。
今後チームに入りたい、またはチームに誘われた、という方はそのチームに入るとどの練習会に参加できて、どの練習会に参加できなくなるかを調べるべきです。

それもコッソリ。

次回、なぜコッソリなのか。
チーム所属のメリット、デメリットを人間関係やらチームに入れる時期などから書いてみます。
他のチームの人に怒られなければ。

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