ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2013年4月28日日曜日

イクイップメント()その2ヘルメット

練習用のメットを新調しました。
実に5年ぶりのアライです。
泣く子も黙るRX-7 RC。


実は私はアライが嫌いです。
モノは良い。それはわかります。

私の初メットはRX-7 RR4でした。
その後もSZ-Ram3を2個買ってます。
どれも満足のいく使い心地でした。

ほぼ同時期のショウエイ品でX11、Jクルーズを使っていますが、ジェッペルに関してはアライの圧勝だと思います。
RR4とX11は互角かな。

しかしバイザー交換方式がショウエイに比べてわかりにくい事。
上手くできなくて、アライの客相に電話した際の対応が非常に腹立たしかった事。
後者が致命的で「二度とアライなんて買うか!」となったわけです。


今は練習用にショウエイZ6。
すでに3年半使って傷だらけ。



本番用にX12。
デザインが最高に気に入っていますが、岡田商事の限定輸入モデルでもう手に入りません。
デカくて重くて練習でもツーリングでも使う気にならないと言う微妙なポジション。

X12は年10回のジムカーナ大会と年数回のサーキット走行でしか使わないので、当面はこのまま。
練習兼ツーリング用のZ6の代替を探していました。

Z6は色、シンプルなデザイン、驚異の軽さ、小ささで非常に気に入っています。
ジムカーナではジェッペルユーザーが過半を占める状況で、フルフェのZ6でも防御力的には十分なのです。もちろんサーキットや高速道路での空力特性とかまったくどうでも良し。

反面、頭を振って操作する事が多いので、軽さ小ささは重要。
練習時には疲れにくいことも大事です。

なのでZ7の発売を待っていたのですが、なかなか出ない。まったく同じZ6を買うのも少しつまらない。
そこでZ6なみに軽くて疲れないメットを探しました。

OGKのエアロブレード3は単色オレンジがあって素敵。試着すると確かに軽い。
かなり気持ちが傾いたのですが、エアロブレード3のオレンジをすでにA級選手が使っている事。
なんだかんだでアライorショウエイが無難という保守思考で却下。

ちなみにジムカーナ界の暗黙の了解で、レプリカカラーに関しては既に使用している選手がいる場合に後から被せるのは避けます。単色に関しては問題なし。なのでエアロブレードのオレンジを買っても大丈夫は大丈夫。のはずです。

という訳で軽さと信頼性を求めるとZ6を買いなおすしかないか、と考えいた時にモーターサイクルショーで出会いました。
用品店で飾ってあるのは見たものの、ケースの中で試着なんてまったく考えられないこいつが、全サイズ試着用に用意されていたのです。

被って感動しましたね。
RX-7RR5ベースなので大きさはそれなりなのに驚異の軽さ。
見た目の質感の高さ。
バイザーのカバー部分が半透明のため、以前ブチ切れたバイザー交換もやりやすそうです。

という訳で買っちゃいました。
発注してから1ヶ月。

あまり欲しいとも思わないメットバックも付属。


説明書はRX-7RR5用です。


RC専用の注意書き。
こいつは丁寧に扱いたい。


本体は展示品よりさらに輝いて見える。


バイザーはスモークに換装済。怖いから店員さんに教えてもらいつつやってもらいました。

RCの記載がなくてもバイク好きなら一発でわかると思いますが。


ま、Z6の代わりの練習用なんで、遅かれボロボロになるとは思いますけどね。
メットも結局は消耗品だし。

ツーリング用にも兼用するので、頭から落ちるこけ方はしたくないものです。



最後に。



定価販売でどこで買おうとまったく値引きなし。
ライコランドのポイント還元で2000円商品券が6枚も出てきましたよ。

という訳で、アベノミクスで景気回復を願って散財しました。








という前フリでジムカーナ界のヘルメット事情を解説します。

最大多数派はアライ・ショウエイの上級ジェッペルです。OGKなども含めれば6割くらいでしょうか。

ジムカーナは歴史的に安全運転講習会の流れを汲む部分があり、白バイライクなジェッペルユーザーが多くいました。

現在となっては、歩いて覚えただけのコースを180°以上振り返りながら走るという競技特性上、絶対的に視野の広い点、思いっきり上半身、頭をひねった所で、チン部分が自分のカラダにあたって邪魔しない点など実利面でジェッペルが好まれるようです。

また夏場の練習などでメットをかぶったまま吸水できるのもありがたい。
欠点の防御力は、ジムカーナは転倒は多いものの、速度が低く顎を強打する率は低いと考えられています。


残りの3割強がフルフェイス。
私自身無傷で住んだとは言え、ジェッペルのRam3使用時に顔を路面に擦りつけながら滑走した事があります。
目の前数センチでバイザーが削れていくのを見てすっかり怯えました。

この時は純正バイザーが本当に優秀で、怪我はなかったのですが、身内でフルフェをかぶりながら
ハイサイドで顎をうって口から血を吐いたのを見たりしています。

私自身レーシックでメガネ不要となり、フルフェに苦がなくなったので、ここ3年ほどはフルフェイスで通しています。

私が始めた7年前と比べてもフルフェイスユーザーは増え続けており、ツナギやプロテクター使用率の向上と合わせてジム屋の安全意識や装備は向上しています。

これからジムカーナをやろうと思う方には、是非ともフルフェイスを使ってもらいたいです。
何はなくとも安全装備だけはケチってはいけません。

もちろん25万のメットじゃなとだめってわけじゃなく、アライ、ショウエイ、OGKなどマトモなメーカーの下位グレードで十分です。

2013年4月5日金曜日

イクイップメント()その1 グローブ編

愛用していたFIVE RFX1ドヴィチオーゾレプリカが一年持たずにお亡くなりになりました。

素敵カラーリングでした。


 が弓手の掌が・・・

ザックリ逝ってます。
これ定価29400円なんですよ。
使い始めたのは去年の春からなので、一年は持ちませんでした。

と言うか、実はコレ2双め。

一つ目はなんと使い出して2回、無転倒で破れました。

薬指がパックリ。

さすがにこの時は無転倒で2回使ってコレはオカシイだろうと輸入代理店にクレームしました。
すると流石老舗商社。
丁寧な対応で現品を確認してもらい「確かに転倒跡もないのに破れている」という事で新品と交換してもらいました。

さすがに今回は1年使ってその間の転倒も2桁は固いので、クレームというわけには行きません。
どんな転倒しても破れないグローブなんてありえません。

それは判っているんですが・・・
このファイブRFX1は耐久性がかなり落ちる印象です。

以前使っていたジョーロケットより脆いのは確実で、他の選手の様子を見てもファイブの紙装甲っぷりは際立っているようです。

用品店などで試着した事がある方はわかると思いますが、ファイブは甲側の装甲は他社とあまり変わらない感じですが、掌側は明らかに革が薄いように思えます。

そしてその分圧倒的にフィット感が良い。
このフィット感と操作性は本当に他とは比べ物になりません。

今はアルパインスター、クシタニ、タイチ、ヒョウドウなど大手のレーシンググローブのトップグレードは2.5~3万位の定価が相場なので、ファイブが特に高いわけではありません。

さて、売値が同じな以上、掛けれるコストは他社とほぼ同じ。
それになのに圧倒的にフィット感・操作性が良い。
となると、何を犠牲にしているのだろうとなるわけです。

すでにお分かりの通り、ファイブは掌側の耐久性、革の厚みを切り捨てる事で、フィット感・操作性を得ているようです。

こうなってはもう製品の特徴なので、良しとするか悪しとするかは使う側しだい。
噂によるとジムカーナ最速の一人、CRF450の選手はRFX1を毎年使い捨てているとか・・・

確かにこの操作性は捨てたくないが、毎年2万強のグローブを買うのは痛いです。


という訳で、アルパインスターを買ってみました。
モーターサイクルショーのKTMブースの展示販売品。
カラーリングに負けて衝動買い。
ツナギとチームユニフォームにバッチリ合います。


さっそくこれで走ってみました。



・・・ 。。。 ・・・  。。。

やっぱりファイブの方が操作性がいい・・・
いや、アルパインが悪いわけじゃないんですが、やはり掌側の革が厚いせいなのか、サイズがあってないのか疲れるし、イライラします。


泣く泣く買い直しました。

レプリカカラーはスタンダードより4千円も高いわけで、一年持たずに破れる消耗品には掛けられません。
それにしたってwebikeで2万弱。無駄にしたアルパインと合わせたら4万の出費です。
書いていて泣けてきます。




さて、ここまで前フリ。
ジムカーナ未経験な方にジムカーナの知識を啓蒙するブログなのでジムカーナの実際を出しておきます。

ジムカーナの装備はロードレースやモトクロスほど統一されていませんが、例えばブーツはほぼ全員がロードレース用ブーツを使います。
極一部の初心者がツーリング用のライディングシューズ、極一部の玄人がモタードブーツやオフブーツですが、初心者はジムカーナにハマると便利で安全なロードレース用に移行します。
モタ・オフブーツはステップワークや(小排気量やモタードだと)シフト操作の面で向かないようです。

ところがグローブはA級からノービスまで様々なタイプが使用されています。
操作性最重視でプロテクションなしのモトクロスグローブから、主流のショートタイプで甲にプロテクションがあるタイプ、さらに私のようにレーシンググローブまで様々です。
上位シードだからレーシングタイプが多いからという事もなく、各人の好みです。

私の主張としては、せめて甲側にハードプロテクション、掌の付け根あたりに何らかの補強やプロテクションがあるグローブがお勧めです。

2013年3月31日日曜日

13 ダンロップ杯 Rd.1

シーズン開幕戦でした。

ハスクに乗り換え、同時に乗り方を変え、セッティングを進めて110.23%→105.70%と順調にタイムが伸びた11シーズン。
この年は、焦りもなかった。

原因不明の不調に悩み、乗り換えすら考えた12シーズン。
ブログのタイトルも「もう一度B級を目指す話」に変えようかと思う日々でした。

ハスク3年目の13シーズンはオフ期間中に調子が戻ってきた事、秘密兵器の投入でタイトル通り「A級を目指す」に近付ける可能性を感じてました。

で、結果。


総合23位/172名
B級9位/18名
トップタイム比104.83%

A級昇格にはシーズン30ポイント以上、年間成績で総合10位以内がラインとされています。
そしてポイント所得条件は105%以内かつ総合15位以内。
総合10位で6ポイントなので、平均10位がラインです。
ダンロップ杯は年6戦の有効ポイント制なので1戦は落としてもOKです。

という訳で、開幕戦ポイント 0 でした。
B級でも9位と真ん中です。

これだけならガックリなんですが、今回ばかりは喜びました。ええ喜びましたとも。
104.83%とB級タイムを確保したからです。

10シーズン最終戦でB級タイムを出して昇格してから、ハスクに乗り換えた事もあってBタイムをまったく出せていなかったのです。
ジムカーナ業界で言うところの「一発屋」「なんちゃってB級」というやつです。

一回だけでもタイムを出せば昇格するのがルールなので、「2回以上Bタイムを出してからが本当のB級」とかナントカ言われても
「年間ランキング10位以外はなんちゃってA級か、なるほどね」と言い返して来たわけですが、A級を目指す以前の状態だった事は確かなわけです。

思い起こせばC1昇格が2008年9月、その2年3ヶ月3週後にB級昇格。
今回はそれから2年2ヶ月3週間かかったわけで、C1→Bとほとんど変わりません。
もう一度B級タイムを出すのにかかった苦労はしんどいものがありました。

しかし今シーズンはポイント的にはすでに絶望ですが、A級に届かずとも少しでもポイントを稼いでいけそうです。



さて、開幕戦ですが、超ショートコースでアケアケ。トップ1分15秒はちょっと短すぎると思うんですが。
今回アダチセクションは選択肢がなく、皆同じ通り方でしたが、コースの排水口よけの黄色パイロンのよけ方に差が出ましたね。
やってることはオーソドックスな8の字や270°の4連続なんですが、その中間にある黄色パイロンをどちらによけるか?

図示すると黒ラインと紫ラインが選択肢になります。




基本に忠実にきっちりロックしてタイトにまわり最短ラインを取った方もかなりいましたが、おそらく不正解です。図の黒ラインですね。
ここまで遠い8の字だと、ロックを入れずワイドに回ってでも旋回速度を保って走る方が速いのです。
するとロック前提だと毎回内によける黄色パイロンが、数回は外からよける事になります。



ロックを入れないラインだと、内からよけるにしろアウトに来る黄色パイロンを、アウトいっぱいに取るようなラインとそのラインに孕まざるを得ないような速度を残しアクセルを開ける事が出来ていればタイムは縮まったと思います。

実は私はコースウォークで考えていたラインと違うラインを走りました。
走ってみたら思った以上に長いので、とにかく速度優先で行ったところ、アウトからかぶせて走らざるを得なかったわけです。
上位勢はほとんど同じなので、どうやら正解だったようです。

相変わらずガッツ8の字など細かい切り返しが遅いので、2戦までにレベルアップをはかります。

2013年2月28日木曜日

教える人によって言う事がバラバラ

タイトル通りの事を思うノービスは多いのです。
私もそうでした。

ナントカ練記事のアドバイス4点は、私にとってはほとんど誰もが同意する鉄板アドバイスのつもりでした。

前回の記事を読んだ講師の言う事がバラバラ。

2と3のフォーム関連は一致したものの、1のアクセルクソ握りはA級クマさん自らやっており、4のハンドル入力はぴたははさんが使い分けていて必ずしも使ってない。

う~ん。アクセルクソ握りは上位でも使う人はいると書いていて良かった。
しかしハンドル入力については「ノービスに教える必要はない」なら分かるものの、B級以上には必須項目だと思ってました。


参加者の方でタイトル通りに思って困っている方に再度アドバイス。

綺麗事だと「色々な乗り方があるので、自分にあったものを採用してください」ですが、自分にあったものを選べるなら悩まないって話だと思います。

そこで個人的オススメ「クラスが上の選手、現時点でタイムが出ている選手の意見を採用するのが無難」です。

スポーツなんで結果が伴わない理屈をこねても評価しようがありません。
逆に速い選手の言うことは、それなりに合っているんだろうと判断できます。


もちろん中には速くてもどう見ても身体能力でマシン押さえつけてるだろ!って選手もいますから、その手の選手の超感覚アドバイスを貰っても長島茂雄に師事するような事になります。

名選手名監督ならずはスポーツの常ですが、他の競技のようにコーチや監督としての教育や評価を経た人がいないので、とりあえずは選手として優秀という点で判断するしかないのです。



ちょっと話が逸れますが、2ちゃんねるバイク板ジムカーナスレの欠点はここです。

2ちゃんねる自体には、書き込まれた内容のみで評価が決まるため権威による説得ができない非常にフラットな場というメリットがあります。
玉石混交の極みですが、例えその道の権威であってもレス内容に説得力や整合性、引用ソースがないと相手にされないし、無名でも理路整然と適切なソースを引っ張って来れば評価されます。
これは過去になかった場所です。

しかしジムカーナのように机上の空論よりタイムという明確な指標がある場合はこれがデメリットになります。
見る人が見れば、というより、現実に参戦しているシードが見れば「わかってるレス」と「部外者のレス」は確実につきます。
しかし未経験者や新規参入者は違います。

どのバイクが向いているの、タイヤはどうすればいいの、リーンアウトだウィズだと定期的に繰り返されてますが、答えているのが誰かわからない。
つまり130%のノービスかもしれず、下手すればジムカーナ未経験者が想像で答えているかもしれません。
逆にA級がトップ勢が使っているノービスがマネしようもないテクニックを答えているかもしれません。
レスの内容だけで成否を判断するのは(少なくとも2chジムスレで質問する人には嘘を嘘と(ryより)難しい、どころか無理。

逸れた部分とまとめるとアドバイスの内容を自分で吟味するのではなく、誰が(どのクラスのどの位のタイム比の選手が)くれたアドバイスかで軽重つける方が手っ取り早いし無難ですよと。

以上、ナントカ練のデモ走行で遅かった私のアドバイスは忘れていいですよって話でした。

2013年2月25日月曜日

ノービス選手にアドバイス@ナントカ練

ナントカ練習会、通称ぴた練の講師をやりました。
ノービス34名に講師がA級3人、B級3人。なかなか豪華です。

ノービスと言っても、昨年度のD杯で一勝を上げているMTMT選手のデモ走行に対して109%台に叩き込むアラシ君

からジムカーナ未経験、どころか免許も持っていない15歳まで幅広い参加者でした。


2時間ほど8の字を見ていたんですが、共通して指摘した事が多いのでまとめます。

その1。
スロットルをすべての指で握るのは勧めません。
シードでもいるので絶対にダメとまでは言いませんが、上位ほどこのタイプは少ないので早めに癖にしたほうがいいです。

ジムカーナは例えばmotoGPのようにストレートから何秒もフルブレーキしたり、フル加速で何秒もブレーキを触れないという場面がありません。
なのでブレーキをリリースして指をアクセルグリップに戻し、またブレーキのために指を出すのはロスになります。

一番定番のブレーキ操作は人差し指、中指の2本がけで、これは多くの参加者が出来ているのですが、スロットルに指を戻してしまっている方が半分以上いました。
指を出したままアクセルを開けると、ブレーキレバーから離れる(と言うか浮くと言うか)のですが、スロットルを戻せば自動的に指がブレーキレバーにかかるので、こっちがお勧めです。

その2。
イン側の肘が自分の脇腹にあたってしまっているフォーム。
これはHMSや講習会でも言われると思うのですが、セルフステアも止めてしまうし、肩が回らなくなります。極端な例がモトクロスの肘を真横近くに上げるフォームですが、少し肘を横に張って逃がしてあげると良いでしょう。

その3。
肩が回ってない。そのせいでリーンアウト気味。
ハンドルバーと同じ角度になるようにひねりましょう。
上半身をひねりこめば、自然と荷重がイン側に入ってリーンアウトも治ります。


その4。
ここからちょっとハイブローですが・・・
ハンドルロック中、特に回転時にはハンドルを腕力で抑えましょう。特にモタード。
アウト側の手、右回転であれば左手でハンドルを右下方向に向けて押し込みます。
回転後半は侵入、ブレーキで作れていたフロント荷重がなくなってしまいます。そこで人間が押し込んでフロントサスとタイヤを路面に押し付けるのです。

ハンドルに力を入れるな、とHMSや講習会では言われるますが、ジムカーナの場面では必須です。
ハイグリップタイヤを信じて思いっきりハンドルを押し付けてみましょう。
驚くほど旋回するか、なすすべもなく地面とお友達になれます。

回転でこけても痛くないし、一定の転倒はスポーツの一部と割り切りましょう。
そして間違っても公道で同じ操作はしないように。


何人もの方に伝えたのはこんな所でしょうかね。

しかし皆さん熱心でよく転んでました。普段私が参加するシードのみの練習会より転倒が多いくらいそこら中でガシャン、ガシャンやってましたね。
まさにorzって感じ。


この2人は一日何回転べば気が済むのかって位こけてましたね。





そして私も参加者のバイクをコカしました。

見ているだけだと、操作が悪くてダメなのか、マシンが悪くてダメなのかわからない事もあるので、試乗させてもらったわけです。
実際私がノービスの頃も、自分が悪いのかバイクが悪いのか判断できず、上位勢の乗ってもらってました。

で、こちらのVTR250に乗って8の字やって勢いよくフロントからズザー。

(被害者の男性&VTR)
やっちまった感で一杯でしたが、快く許してもらいました。ま、許すしかないんでしょうけど。

そんなイタイケナ参加者相手に私はこかしたVTRを見て
「フロントタイヤ減りすぎだよ。これはそろそろ変えたら?」
と得意の「モノのせい、他人のせい、自分は悪くない。」を炸裂させました。


結局VTR2台、DRZ2台に乗りましたが、DRZ1台以外は非常の乗りやすいバイクでした。
イマイチに感じた1台は、気になる事を伝えた上で、別のモタード乗りの講師クマさんへパス。
試乗して感想をもらうように伝えました。

後でクマさんと確認したら、クマさんはあまり気にならなかったそうでした。

セカンドオピニオンを取ってもらって正解でした。
同じモタード乗りでも好みのセッティングもマシンも色々なので私がダメでも他の選手なら良い場合もあるからです。

ジムカーナでは誰が乗ってもダメっていうセッティングと、自分にとって良いセッティングがあり、万人に向くセッティングは(ほとんど)ありません。
最初のうちは、万人にダメダメなセッティングじゃないって事を確認しておけば安心して乗り手の練習に励めるんじゃないかと思います。



ちなみに私を含めてシードの多くは他人のバイクに乗るのも嫌いじゃありません。
仲間同士で貸し借りしてセッティングの参考にすることは良くあります。

ただ激しく攻めるわけじゃなくても、ある程度攻めないと状態は掴めないし、ジムカーナは転倒が大前提なので、借りたバイクをコカしてもよっぽど機能部品が壊れるとかじゃない限り、お互い様という共通認識があります。

なのでノービスの方も、こかされる覚悟がある方は私に限らず声をかければ乗ってもらえると思います。



普段のジムカーナでめったに見ないキレイなグラディウスが気に入っていっぱい写真を撮りました。
走りもきれいに乗ってましたね。





技術はあるのでここからマージンと余裕を削っていけばジムカーナらしくなると思います。

2013年2月21日木曜日

GSX-R750 VS GSX-R1000 その1

選手しか読んでないんじゃないかと不安になる日々ですが、選手以外の一般層も想定読者です。

今日のお題は最も有利なSBバイク(700cc以上またはNC700シリーズ)はどれか?です。
タイトル通りに絞ってしまいますが、答えはGSX-R750 or 1000 に絞られるだろうと思っています。

リザルトから言えばZX10Rが最有力候補なんですが、こちらは04~05モデルが大半、06~07モデルがやっとこ3台しか実戦車がない事から、すでに9年前のSSを話題にするのもなんだかな~っと軽くスルーします。


以下、机上の空論編(スペック厨編)、データ解析篇、試乗経験編の3本立てで行きます。


机上の空論編。

GSX-R750の圧勝です。
ジムカーナで使う出力は良い所7~80馬力程度と言われています。
100馬力超えたらもう何でも一緒です。

ジムカーナの競技特性的に、最高でも100km/h出ることはマズマズありません。
つまり鬼ショートの特注スプロケ当たり前のジムカーナ仕様であっても、600以上のSSに乗れば2速を使うことはないのです。
(例外はあるもので、過去にキョウセイ交通大学が会場のコースでSSでも2速130km/h位からのコーナリングがありましたけどね。
私はDRZ400SMで4速全開から2速に落とすと言う人生初チャレンジをぶっつけ本番でやる羽目になりました)

990cc時代のmotoGPマシンは4速以上でしか全開にならない制御が入っていたと聞きますが、市販車であっても750cc150馬力の1速全開に耐えられるタイヤやアンチウイリー機構はありません。
当然1000cc180馬力であってもタイヤは滑るしフロントは浮くので、結局路面に伝えられる出力は750も1000も変わりません。

という訳で1000の最大のメリットの出力はメリットにならないのです。むしろありすぎるパワーは開けにくさにつながり易いのでデメリットにすらなります。

それ以外のスペックでは車重、ホイールベース、車体サイズ(特に横幅)というジムカーナ重要スペックの全てでR750の圧勝。

私はスカイラインGT-Rに憧れた学生時代から割にスペック厨で、乗ったこともないクルマやバイクをカタログスペックでアレコレ比べるのが大好きですが、ことジムカーナで考えると1000のメリットが全く思いつきません。


データ解析篇。
と言いつつ、本当はやろうと思ったリザルトの数値から統計解析は面倒なのでパス。暇があったらR750とR1000(またはリッターSS)のタイム比並べてT検定でもしてみたい。

さて、勝ったやつが偉い。リザルトが正義。これが競技です。
そこで過去のリザルトを見てみましょう。
ある程度成績が安定するB級以上、SB級の場合は105%切ってB級になれる選手はほぼ確実にA級に上がるので、実質A級で見ていきます。

GSX-R750で勝った、昇格した、活躍した選手。

ぶん田さん(http://zrx-drz.at.webry.info/)
05年式R750でSB級圧勝。
しかしZRX1200でSB級チャンプを取る選手なのでR750で勝っても、もはや参考になりません・・・

HSZW選手
上記ぶん田さんのR750を引き継ぎSB級圧勝。
しかしCBR900を駆って唯一ぶん田さんに対抗できた選手です。
R750で勝っても当たり前すぎてやはり参考になりません。

ぴ選手
08年式R750でデビューし、わずか2年でA級に上り詰め、その2年後にはSBチャンプを取るという近年稀に見るスピード出世の天才肌。
やはり人が特殊すぎる気がする・・・。

TKMR選手
R1000を2世代(05年式03年式)乗り継ぎ、11年式R750に乗り換えたA級選手。
面白いことに、乗り換え前後で成績があまり変わっていません。
乗り換え直後はセッティングが必要なので多少落ちていますが、マシンが遥かに軽くなったはずなのに、大きく上がってはいないのです。

社長(http://ameblo.jp/gogokimuko/)。
ジムカーナの顔でもありSBの顔でもある長老です。06年式R750にも乗っていました。
が、R750時代はかなり低迷していました。
結局乗り換えたZX10Rで久しぶりの優勝を飾るなどR750に不利なリザルトを作っています。

対してGSX-R1000。
TKMR選手は上記の通りです。

SGMT(旦那)選手。
04年式YZF-R1から09年式R1000に乗り換えてすぐにSB優勝しました。

SGMT(嫁)選手。
GSX-R600から03年式R1000を経て12年式R1000に乗り換えています。
03年式でSB優勝しています。

他にもR1000、R750を使った(使っている)選手はいるんですが、全般に「R750に乗り換えて成績を上げた」という選手は目立っていません。
「R1000に乗り換えて成績を上げた」はそれなりにいます。

これにZX10R勢を加えて考えると、R750はリッターSS勢に対して競技経験上有利と言えるようなリザルトを残せていません。
対してリッターSS(10RとR1000で顕著で、CBR1000は数がいない上にリザルトも残念な感じ)は参加台数の上でも、成績貢献度でもR750より有利と思われるのです。

このあたりは毎戦参加している選手なら思い当たる事もあると思うのですが、R750最強説がリザルトの裏付けに乏しい事に気付きます。


試乗経験編。
つい先日、バンパー、アップハン化、スプロケ変更のみの100kmちょっとしか走っていない新車11年式GSX-R1000に試乗させてもらいました。
ジムカーナ選手の感覚だと改造やセッティングと言われるものがまだされていない素の状態です。

似たような素の状態の11年式R750、ぴ選手の弄り倒した08年式R750、C2選手の04年式R1000、ZX10Rに乗っているのでインプレしていきます。




長くなったので、続きはまた後日。

2013年2月9日土曜日

メディアへの不信

雑誌やWEB媒体を含めたマスメディア、プロと自称する書き手、金をとって文章を書いている書き手への不信感が強いです。

ここ何年かの政治、外交ネタでのメディア不信が盛り上がっていますが、そっちは置いといて、バイクのことだけで。しかもジムカーナ関連限定。

以前から「これはジムカーナに向く」とか雑誌やメディアが運営するサイトで散見しては呆れかえる、という事を繰り返しています。
事実ではない、取材もしていない、データにも当たっていないと思われる事例が多いんですよね。


ちなみに私がCB750でジムカーナを始めた直後に、モーターサイクルショーで「タンデムスタイル」という雑誌の取材を受けました。
で、まだ一戦しか出ていないジムカーナ出場の事を話したんですが、発売された雑誌には「CB750はジムカーナでも人気」とありました。実際には2台しか出ていない上、一人がノービスの私で、もう一人もC2。これで人気とはどういうことか。

その後にもダンロップ大会の冠スポンサーである「オートバイ」紙ですら「CB750はジムカーナで人気」的な事を書いていました。
自誌の冠大会のリザルトすら見ていないのでしょう。

ストリートファイターがジムカーナ向きとは言えない、わざわざと書いているのもメディアやそれに影響されたジムカーナを知らない方の誤解があるからです。

例えばここ(http://www.bmpaddock.com/newmodel-streettriple675r.html)
ストリートトリプルに関する記事です。
引用します。

サーキット走行も、ジムカーナもOK!

エンジンだけではなく、ハンドリングも“執事”のように言うこと”をよく聞いてくれます。

クネクネしていてアップダウンの多い3ケタ国道もお手のもの。頭を車体のセンターに残しつつリーンウィズからリーンアウトに移行すれば、見通しの悪いタイトな下り坂もクルリと曲がれます。デイトナ675を含めて、ほかのバイクだったらちょっと気をつかうような場面でも、ストリートトリプルRならジムカーナ感覚で自由自在に楽しめてしまう♪-----この差は実に大きいですね。

前述したエンジン特性に加えて、アップライトなライディングポジション、踏ん張りやすく曲がるキッカケを与えやすいステップ、滑りにくいシート、フルアジャスタブルな前後サスペンション、最高峰のスポーツタイヤが、有機的に絡み合っているからこそです。
中略
あえて言えば、取りまわしやUターンのときにハンドル切れ角の少なさを実感しますが、そのぶんブレーキやハンドリングのフィーリングが素晴らしいのですから、我慢することにしましょう。

引用ここまで。

もうツッコミどころ満載。

ハンドル切れ角というジムカーナで最重要なスペックを(Uターンのときにハンドル切れ角の少なさを実感します)と書いておきながら、ジムカーナもOKで、ジムカーナ感覚で自由自在、とはいったいどういう事か?
A級(http://star.ap.teacup.com/tabibito/)の魔改造を前提に、フレーム、三股を削って切れ角増やす事まで前提として、ジムカーナもOKというなら、大概のバイクは魔改造すればジムカーナもOKで、ジムカーナ感覚で自由自在になります。

「ほかのバイクだったらちょっと気をつかうような場面でも、ストリートトリプルRならジムカーナ感覚」
というのも意味がわかりません。

ジムカーナ感覚ってなんでしょう。

ジムカーナに特徴的な場面や操作って、ハンドルロックでの旋回、それを維持しての360°以上の回転、一速全開走行、膝をスらずにステップをするフルバンクなどが思いつくんですが、ほかのバイクで気を遣う場面はみんなトリプルでも気を遣うだろう。

というもの、やはり改造パーツであるアイドルアジャスターを使わないと、ハンドルロックでの旋回がちょっとやりにくいから。
低速トルクがあってレスポンスも良いせいで、ノーマルアイドルだとロックして旋回中に失速を避けるためにアクセルを当てるのに神経を使います。ストリートトリプルはわりとドンつくし。

一速全開にしても100馬力を超えるストリートトリプルでやるのはかなりのスキルと度胸と状況が必要ですな。
よりローパワーのバイク、例えばER6とか、それ以下の馬力のバイクの方が怖くない。


さらにそもそも論ですけど、ジムカーナの操作じゃなく、感覚ってなんだと。

ジムカーナって「タイムトライアル競技である」「コースを歩いて下見して2回しか走れない」が非常に重いんですよ。
だから選手は初見のコースでラインとか挙動を一発で決められる従順さ、多少のミスが出たときにリカバリーしやすい寛容性なんかを重視します。

初めて走るコースでノーミスはほぼありえないからです。

練習会だと走り込めますが、走り込まないとタイムが出ないセッティングを避けるというのは選手が必ず意識する点です。

つまりジムカーナ感覚で自由自在なマシンとは、ミスが出にくく、出てもリカバリーが容易で、初見のコースで一発でタイムをまとめられるマシンです。



この記事を書いた方はジムカーナの経験、せめて見学や取材をしたことがあるのだろうか?
おそらくないだろうな、と思います。
そして想像だけでジムカーナ感覚を決め付けてる。

実際にやっている側からすると、非常にイラつくわけですよ。


ジムカーナ経験もある、みたいな紹介をされている記者やイントラなども見かけますが、本当にジムカーナ経験があるのか、疑ってしまいます。

キャッチボールを「野球の経験がある」と言ってしまうように、練習会どころか講習会やHMSでスラロームした事があるだけでも「ジムカーナ経験がある」と書かれてしまうと、二回だけのタイムアタックがジムカーナなのに、それも知らずにジムカーナを語ってくれるなよ、とぼやきたくもなるってものです。