選手しか読んでないんじゃないかと不安になる日々ですが、選手以外の一般層も想定読者です。
今日のお題は最も有利なSBバイク(700cc以上またはNC700シリーズ)はどれか?です。
タイトル通りに絞ってしまいますが、答えはGSX-R750 or 1000 に絞られるだろうと思っています。
リザルトから言えばZX10Rが最有力候補なんですが、こちらは04~05モデルが大半、06~07モデルがやっとこ3台しか実戦車がない事から、すでに9年前のSSを話題にするのもなんだかな~っと軽くスルーします。
以下、机上の空論編(スペック厨編)、データ解析篇、試乗経験編の3本立てで行きます。
机上の空論編。
GSX-R750の圧勝です。
ジムカーナで使う出力は良い所7~80馬力程度と言われています。
100馬力超えたらもう何でも一緒です。
ジムカーナの競技特性的に、最高でも100km/h出ることはマズマズありません。
つまり鬼ショートの特注スプロケ当たり前のジムカーナ仕様であっても、600以上のSSに乗れば2速を使うことはないのです。
(例外はあるもので、過去にキョウセイ交通大学が会場のコースでSSでも2速130km/h位からのコーナリングがありましたけどね。
私はDRZ400SMで4速全開から2速に落とすと言う人生初チャレンジをぶっつけ本番でやる羽目になりました)
990cc時代のmotoGPマシンは4速以上でしか全開にならない制御が入っていたと聞きますが、市販車であっても750cc150馬力の1速全開に耐えられるタイヤやアンチウイリー機構はありません。
当然1000cc180馬力であってもタイヤは滑るしフロントは浮くので、結局路面に伝えられる出力は750も1000も変わりません。
という訳で1000の最大のメリットの出力はメリットにならないのです。むしろありすぎるパワーは開けにくさにつながり易いのでデメリットにすらなります。
それ以外のスペックでは車重、ホイールベース、車体サイズ(特に横幅)というジムカーナ重要スペックの全てでR750の圧勝。
私はスカイラインGT-Rに憧れた学生時代から割にスペック厨で、乗ったこともないクルマやバイクをカタログスペックでアレコレ比べるのが大好きですが、ことジムカーナで考えると1000のメリットが全く思いつきません。
データ解析篇。
と言いつつ、本当はやろうと思ったリザルトの数値から統計解析は面倒なのでパス。暇があったらR750とR1000(またはリッターSS)のタイム比並べてT検定でもしてみたい。
さて、勝ったやつが偉い。リザルトが正義。これが競技です。
そこで過去のリザルトを見てみましょう。
ある程度成績が安定するB級以上、SB級の場合は105%切ってB級になれる選手はほぼ確実にA級に上がるので、実質A級で見ていきます。
GSX-R750で勝った、昇格した、活躍した選手。
ぶん田さん(http://zrx-drz.at.webry.info/)
05年式R750でSB級圧勝。
しかしZRX1200でSB級チャンプを取る選手なのでR750で勝っても、もはや参考になりません・・・
HSZW選手
上記ぶん田さんのR750を引き継ぎSB級圧勝。
しかしCBR900を駆って唯一ぶん田さんに対抗できた選手です。
R750で勝っても当たり前すぎてやはり参考になりません。
ぴ選手
08年式R750でデビューし、わずか2年でA級に上り詰め、その2年後にはSBチャンプを取るという近年稀に見るスピード出世の天才肌。
やはり人が特殊すぎる気がする・・・。
TKMR選手
R1000を2世代(05年式03年式)乗り継ぎ、11年式R750に乗り換えたA級選手。
面白いことに、乗り換え前後で成績があまり変わっていません。
乗り換え直後はセッティングが必要なので多少落ちていますが、マシンが遥かに軽くなったはずなのに、大きく上がってはいないのです。
社長(http://ameblo.jp/gogokimuko/)。
ジムカーナの顔でもありSBの顔でもある長老です。06年式R750にも乗っていました。
が、R750時代はかなり低迷していました。
結局乗り換えたZX10Rで久しぶりの優勝を飾るなどR750に不利なリザルトを作っています。
対してGSX-R1000。
TKMR選手は上記の通りです。
SGMT(旦那)選手。
04年式YZF-R1から09年式R1000に乗り換えてすぐにSB優勝しました。
SGMT(嫁)選手。
GSX-R600から03年式R1000を経て12年式R1000に乗り換えています。
03年式でSB優勝しています。
他にもR1000、R750を使った(使っている)選手はいるんですが、全般に「R750に乗り換えて成績を上げた」という選手は目立っていません。
「R1000に乗り換えて成績を上げた」はそれなりにいます。
これにZX10R勢を加えて考えると、R750はリッターSS勢に対して競技経験上有利と言えるようなリザルトを残せていません。
対してリッターSS(10RとR1000で顕著で、CBR1000は数がいない上にリザルトも残念な感じ)は参加台数の上でも、成績貢献度でもR750より有利と思われるのです。
このあたりは毎戦参加している選手なら思い当たる事もあると思うのですが、R750最強説がリザルトの裏付けに乏しい事に気付きます。
試乗経験編。
つい先日、バンパー、アップハン化、スプロケ変更のみの100kmちょっとしか走っていない新車11年式GSX-R1000に試乗させてもらいました。
ジムカーナ選手の感覚だと改造やセッティングと言われるものがまだされていない素の状態です。
似たような素の状態の11年式R750、ぴ選手の弄り倒した08年式R750、C2選手の04年式R1000、ZX10Rに乗っているのでインプレしていきます。
長くなったので、続きはまた後日。
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