ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2017年11月23日木曜日

ジムカーナ活動

事務茶屋杯に8年ぶり位に参戦

DRZでC1だった頃なのでおそらくその辺りから茶屋には出ない方針でしたが…
JAGE認定戦のためにタイヤを用意する気にはなれずタイヤフリーの茶屋へ。

VTRの実力なのか今の自分の技術なのか

ダメでした。
4月に前後サスを変更し、スプロケもF-1、R+2とほぼ本気仕様にして、月1~2で練習している分には108±1%くらいで推移。
茶屋でも似たようなものだろ、と思っていたものの、驚愕の113%。
2Hとは特別ミスったとも感じなかったのだけれども。
大会と練習会は違うって事ですかね。
全戦参戦が当然だった頃は、練習会と大会でのタイム比がこれほどズレる事はなかったので、一発勝負の感覚が落ちたのか、VTRというバイクの特性的に一発出しが難しいのか。

8年かかって後退

DRZが入院中に完全ノーマルVTRで出た2009年JAGE杯Rd1が116.36%だったのでタイム比的には8年+改造費30万で3%上達したとも言える。
と思ったけどmixi日記を確認したらツーリング用α10をはいていた事が判明。
ツーリングタイヤのα10とD212+ディアブロSCで3%ってそれもはや下手になってるなorz

当時の動画を見るとスラロームセクションは当時のが速そう+きれいに走ってるように見える。

普段の練習量や質が高くないとはいえ、当日は本気で走っただけに結構なダメージを受ける1年5か月ぶりの大会になって、この悔しさとモヤモヤが大会だったな、と思い出す感じ。

これからどうしよう

VTRは動態維持、技量維持、手持ちの機材で低コストエンジョイジムカーナという目的で運用している。
当然ながら勝ちに行くにも、乗って楽しいという意味でも妥協がある。

大会直後はくそ生意気な小僧どもに煽られて、やり返すためだけにWR450でも買ったろかと思ったけど…
そういう「タイムを落としたくない。今のライバルに負けたくない。クラスに相応のタイムを維持したい」という感情であまり好きでもないモタードのDRZに乗り換え、さらにSM450Rに乗り継ぐという呪いに取りつかれていたわけで、怪我の事やコストの事を置いて考えても、またタイムと勝敗だけに捕らわれた乗り換えは自分にとっては後退でしかない。

自分自身にとっての楽しみと競技の勝ち負けの楽しみを両立するのはSB級、もっと言えばGSX-R1000で本気の挑戦をする事になりそう。

VTRの動態維持、イニシャル&ランニングコスト、そもそもまた本気でジムカーナに集中するのか、など具体的な問題は山積みなので、当面はのんびり考えよう。

希望

雌豚号、乗ってないなら、もらえないもんかな?

雌豚号とは、現在育休中のC1女性選手の愛機K9型GSX-R1000。
乗れないから預かってくれと言われて半年強乗っていた。
途中大怪我をしたまま公式戦に参加して一発C1タイムが出るという乗りやすさと戦闘力を兼ね備えたマシン。

2017年8月1日火曜日

ハスクバーナSM450RでA級を目指していた事もありました

ようやくハスクが売れました。
手元にあったのが6年、乗っていたのは5年弱って所でした。

もう一年以上前にYZF-R1を買ってサーキットで走ってます。
ブログタイトルも考えなきゃ。

2017年5月1日月曜日

2009年式ハスクバーナSM450Rジムカーナ仕様 売り出し中

【追記】引き取られていきました。

いろいろあって手放す事にしました。
50万で考えています。
コメントでもメールでも頂ければと思います。
ヤフオクにも出品します。

せめてもの洗車をした画像です。
洗いはしましたが、使い方も使い方なのでキレイとはとても言えません。
またグラフィックシートを張っていますが、好みの分かれる所でしょう。
とはいえ、グラフィックシートなので剥がして別のを張ることもできますし、ハスクに限らず外車であってもオフ車のプラ外装は安いものです。
 後述しますが、純正アローフルエキ(30万8千円)はデザインも良く、素晴らしく軽いです。
 ジムカーナのレギュレーション上、ナンバープレート(状のもの)が必須のため付けていますが、引き渡し時には取り外します。
フルエキと干渉するのでリアウィンカーは撤去しています。
フロントウィンカーは生きています。ミラーは外していますが、必要であれば6本くらいはつけます。バイクを買うたびに余っていくので。

大物パーツとしてアロー製純正レース用チタンフルエキゾースト。なんと定価308000円。
買った時の記事はこちら。



さすがに5年ほど経っているので、焼け色もですが、サイレンサー(特にチェーンの上に来る左側)の下部はチェーンオイルの跡があります。
3か月位しか使わなかったノーマルのエキパイ+サイレンサーもお付けします。
登録+車検取得には役立つと思います。とはいえ再登録+車検は結構大変そう(後述)

ジムカーナ仕様といえばバンパー。HPの実績一覧には載ってませんがSSBhttp://ssb-net.com/です。値段は・・・忘れました。たぶん5万くらい。
良い感じに仕事をしてもらったため、左右ともに擦り降ろされています。
ジムカーナで使う分にはまだまだ持ちそうです。

フロントブレーキのマスターはブレンボに換装。
Blembo RCS15 ラジアルマスターキット お値段54000円でした。

次も大物。

泣く子も黙るマルケジーニ。241500円。
MARCHESINI マルケジーニ M10S Motard 前後ホイールセットカラー:艶有りブラックフロントリムサイズ:3.50-17リアリムサイズ:4.50-17(当時の受注メールより)
リムプロテクター等という軟弱物の使うゴム製品を使用せずにガッシガッシとタイやレバーを突っ込んで数十回とタイヤ交換しているので、リムの傷は大量にあります。
ジムカーナ仕様で傷を気にしては行けません。
機能部品は壊れているか、使えるかの二択です。
こちらもノーマルのスポークホイールにチューブレス加工をしたものを付けます。
半年と使っていないのでとてもキレイ。

その他、ジムカーナ的な改造多数。

概算ですがこんな感じ。
車体(乗り出し価格)103万
アローフルエキ(ワンオフのバッフル含む) 30万
マルケホイール 25万
スリッパークラッチ 13万
パワーコマンダー 5万
ブレンボマスター 5万
バンパー 6万
ハンドガード 2万~
スライダー 1万
DRC モタードフットペグ ワイド
前後サスセッティング(バネ変更) 6万~
リチウムバッテリのAntigravity アンチグラビティ 8-cell ハードケースタイプ(元気にエンジンかけれますが、5年目に入っているため寿命を考える必要あり)
その他ステップ、デカール、スプロケなどなど。
現在のスプロケはFでマイナス1、リアでプラス3です。

 走行距離4106km。
エンジンかけても普通にアイドルしています。



正直、約半年ぶりにセルを回して普通にエンジンがかかった事も始動直後からアイドルが安定している事も驚きでした。

2009年モデルですが、初年度登録2011年。
3シーズン使って2014年初にハスクバーナ東名横浜さんにてエンジンオーバーホール。
この時にバルブスプリングだけ納期が遅れ、シーズン開幕に合わせるためバルブスプリング使いまわし。
2015年初の遅れたバルブスプリング交換のためハスクバーナ東名横浜さんでエンジン開けています。
2015年夏頃からジムカーナ活動が減っていき、2015秋から借り物のGSX-R1000に乗ったりしているうちに大怪我をしてしまい、2016年は数回しか稼働せず。
というわけで、エンジンはオーバーホール後、長くとって1年半程度しか使っていません。最後に開けて問題ない事を確認してからで数えると半年程度かな。

ハスクはエンジンそのものがぶっ壊れるという話は聞かず、シールがダメでオイルが漏れるとか、ハーネスが切れるとか、クダラナイ類の不具合ばかりです。
なぜか国産のDRZがエンジンブローする話はよく聞くので、必ずしもハスク=繊細というわけではないです。
また最近イタリアンハスクの施設と部品を使いまわしてたメーカーSWM(https://www.swm-motorcycles.jp/)があるので(旧スウェーデンハスクが潰れた時にハスクの技術者が残ってフサベルを立ち上げたように、旧イタリアンハスクがKTMに吸収された際に残った技術者が立ち上げたようです。)部品供給については一時期よりは安心できそう。
そのまんまイタリアンハスクのオフやモタードを売ってます。
売れ残った旧ハスクの部品をそのまま使った感じ。
日本代理店はイタリアンハスク時代と同じくMVアグスタなので、一時に比べて部品の供給については安心できると思います。

最後に登録状態です。
現在は一時廃車としています。
なので車検適合状態に戻せば登録は可能です。
ノーマルマフラーへの戻し、リアウィンカー(レースマフラーと干渉したので切ってます)取り付けは必須です。
ハスクはフルノーマルのままでも排ガスや騒音規制が厳しいという話は聞きますので、手間暇かけて車検を通すより、ジムカーナやクローズ使用の方がいいんじゃないかな、とは思います。

関東の一都六県の範囲ならお届けに上がることも可能です。
バイクデポへの搬入も可能です。
ご自身のトランポで取りに来ていただいても構いません。

ぜひご検討ください。

2015年7月18日土曜日

KTM 390duke のジムカーナインプレッション

またしても半年ぶりにこんにちは。(オーナーより指摘あって一部修正。修正部イタリック

KTM 390duke に試乗しました。
オーナーは他称 ジムカーナ女性最速 のチーム員です。
本人はこの呼称を嫌っているのであまり使いたくないんですが、非常に説明しやすい言い方なので難しいところです。
なおオーナーはKTM japanの社員でもあるので、いろいろと大人の事情があるようです。

この390、オーナーとその夫のA級選手によりジムカーナカスタマイズが行われています。
そしてジムカーナ関係なくグラフィック変更がされています。
KTMらしいオレンジを基調に、桃色のグラデーションが入っており、とてもセンスがよろしい。
そしてツナギを着た私がまたがるとこんな感じ。

もはやこれ俺のバイクじゃね?と思わずにはいられないフィット感。
タンクの桃から橙へのグラデーションとツナギの膝の差し色の桃がマッチしてもうたまりません。

と読者の誰もが期待していない話はここまでにして真面目なインプレ。

マシンはすでにアイドルアップ、前後サスは社外品に交換されバネレートもアップ済み。ドリブン1丁ショート。
タイヤはF:ピレリV2(120)、R:ピレリ ロッソ(140)。この日の午前中までリアもV2(150)だったものを140ロッソのテストに換装。
オーナーとその夫いわく
「ロッソじゃあかん。滑りまくって話にならない。2秒落ちる」との事でした。

リザルト
トップタイム 1:12.677(YSN crf450x)
私 1:21.9 112%
オーナーとその夫は1:19で109%台(但しリアV2)

私もリアV2なら1~2秒上がって110%前後のタイム比じゃないかと思います。

これは現時点では可能性あり、なタイム比です。
と言うのも15分で7本のアタックでしか乗っていないわけで慣れながら探りながらで112%。

私はハスクのオーバーホール中などに我が家にあるドリブン2丁ショートのノーマルVTR250で練習する事があります。
当然、カスタムはしてないものの、乗り込んでいて慣れもあればコツも掴んでいます。
そのVTRでタイム比109%前後です。

つまりポンと7本アタックしただけの390はリアタイヤさえ同等ならおそらく乗り込んだVTRと同等。
当然走り込めばさらに数秒稼げるわけで、セット出し中の現状ですら107~8%は出せると思われます。
これはかなり優秀。
感触としてもジムカーナでノーマル最強をうたわれるDRZ400SMに近く、VTRと同等以上のパフォーマンスがありそう。
但しVTRほどの乗りやすさやバイクの基本通りの動きではないので、初心者適正はVTRに劣ると思います。
また58万と安いバイクなので各パーツ(ノーマルのブレーキやサス)は本当にチャチで、当時のGSXR1000より高価なサスを使っていたDRZと比べると戦闘力では劣ると思います。

総じて「可能性は感じる。でも明らかにダメな部分もある」が390の感想でした。

ここから詳細。

ポジション。
まず跨った瞬間感じる違和感。
小さいバイクなのは良い事ですが、ハンドルが近く、シートが前よりでタンデム部分との境に壁があるため、かなり窮屈なポジションを強制されます。もうちょっと後ろに座れればと思う感じ。ステップも高く全体に窮屈。おかげでバンク角に不満は感じませんでした。
さらに前下がりの車体姿勢でつんのめる様な感じがします。
走るにつれて違和感は減っていくし、前下がりに感じる割に切れ込みが速いわけでもなく、普通に走れてしまうのが不思議。

エンジン。
最大出力44馬力とノーマルDRZの40馬力を超えるカタログスペックです。そして最大出力に関しては嘘はなさそう。結構なパワーを感じるしジムカーナ用途なら不足はないと思います。
また何故かわかりませんがシングルのドコドコ感が薄く、クラッチなしでもハンドルロックで回れます。これはメリットだと感じました。
反面、トルクカーブはダメです。2ストかと思うほど開け始めが非力で5~10M位加速した所で急加速に入ります。
ブレーキングポイント付近でこの急加速が入るとオーバーランしそうになるし、組立が難しくなります。
ギア比のショート化による高回転の多用である程度誤魔化せるとは思いますが、根本的にはエンジンのトルクカーブ自体をフラットに変えたい所。
ノーマルで悪評高いエンブレはアイドルアップ等の処置が効いているのか違和感なし。そして15モデル以降はスリッパークラッチが標準化しているそうなので、こちらはさらに安心です。

サス。
ノーマルはホイールトラベル150mmとロードバイクとモタードの中間的(かややロードより)な感じです。
この390は純正パワーパーツでレートアップされているにも関らず、走った感触はノーマルサスのモタードのようで大きな姿勢変化がゆったりと起きます。
ロードバイクからの乗り換えは多少手間取ると思われます。
ストロークの大きさややわらかさは好みが大きいものの、ダンピングの利き方などは値段なりというか、特に良さは感じず。かと言ってダメというほどの事もなく。
私が作るならストロークカット&さらなるレートアップを考えます。

ブレーキ。
そびえ立つ〇ソでした。
フロントブレーキは制動力、タッチ、フィードバック全てがク〇。
効かない上に、同じようにかけているのに制動力が安定せずオーバーラン多発。
VTRも大概ブレーキ効かないんですが、一定に効かないのでまだコントロールできます。
マスターなのかキャリパーなのかわかりませんが、これは代えないと厳しいです。
リアもやたらとロックします。そしてロックの予兆がライダーに伝わってこない。非常にコントロールしにくい。リアに関しては目一杯踏んでもロックしないような〇ソパッドを入れる手もあります。

ハンドル。
切れ角がやや大きすぎる気がする。ハンドルバーが長すぎる気がする。など自分だったらエンドを切ったり切れ角規制を増やします。
ポジションと相まってちょっと窮屈。

ハンドリング。
中立付近でハンドルが嫌に重くなる場面有り。それ以外は一般的なハンドリングで、すぐにフルバンク、フルロックで走れました。基本的には良いと思います。

加速>及第点。
旋回>合格。
減速>〇ソ。

軽い、小さいのメリットは感じたし、ユーザが弄れない、または膨大なカネのかかる部分(車体サイズ、デメジョン、エンジン)は良いので、超絶コストダウンパーツの数々を社外化すれば少なくともDRZと同等程度、つまりはA級狙えるバイクになるのではないかと思います。

新車58万はほぼVTRと同等で文句なしに安いと思います。そこから金をかけても合わせて100万でまずやれる事はやってしまえると思います。ブレーキ周りに10万~、サスに30万~ってイメージですが。

あとはKTMの故障頻度、パーツの値段&納期がどの程度かですね。
これが国産並みなら十分戦闘機として使えると思います。が、あまりいい噂は聞きません。
オフメーカーらしく外装系は安価らしいですがジムカーナで外装直すことはあまりないのです。
私がハスクのOHや故障で価格に驚いたのはピストン、バルブなんかがDRZの2~3倍、単気筒マシンのハーネス一式で8万超というあたりだったので、この辺どうなんでしょうね。

カラーリングとか非常にそそられるものはあるのですが、私がすぐに買うことはないと思いますが、ジムカーナ界でも注目されているKTMなので長々とインプレしました。
ご参考まで。

2015年1月21日水曜日

薄汚いジム屋(車両、装備編)

もう半年以上前にSNS上で「ジムカーナ選手って世間のライダーに嫌われている。汚いとか言われがち。なんででしょう?」という感じの疑問が出てきました。

確かに私がジムカーナを始めて約10年「薄汚い事務屋」という言われ方は某2chを中心に頻繁に耳にするジムカーナ選手へのヘイト表現でした。

ジムカーナ選手は世間一般から見れば下位シードでも相当に速いです。またジムカーナ競技の簡単にできるけど技術は特殊という性質から他の競技をやっている人、極端な例であればGPレーサー相手でもちぎれてしまうし、そういう機会がたまにあったりします。しかし嫌われがちです。
理由は色々あると思うのですが、ここはジムカーナ選手が本当に薄汚いって話をしてみます。

まず世間で一番わかりやすい、見た目。

ここ数年、ジムカーナ選手の美意識は格段に向上しました。
以前の走ればいい、速ければいい、どんな見た目でも気にしない、という選手が減り、小奇麗なバイク、装備の選手が増えています。
しかしそれでも見た目が酷い選手は多く、世間から見ればこれらの目立つ悪例が過去の悪評を補完し続けていると思われます。

では早速。



こちらのブログ転倒?しちゃうでしょで有名な女性シードです。人呼んで「転倒の女王」。



















このサイズで見ると普通に感じるかも知れません。
拡大。


























この選手は自走なので、この格好で街を走っています。
そもそもキレイとは言い難いウィンドブレーカーですが、大穴あいてます。
この日あいたわけではないのです。これを常用し続けているのです。















転倒で凹み、さらに錆びかけているサイレンサーと、フルバンクですり減ったトゥースライダーがジムカーナらしさを演出していますが、これを世間のライダーがどう見るか?


次も女性選手です。





















さっそく拡大。
























このブレーキランプの付け方。
いかにもツイてりゃイイんだろ!とでも言いたげですね。
緑の養生テープなのは、おそらく手元にあったから。
もちろん見栄えを考えてせめて黒テープにしようなんて考えもしないのです。
この選手はトランポなのでレギュレーションで許されているウィンカーを取り外していますが、外した穴をキレイにしておこうとか、そういう発想はありません。






















これは好みの問題ですが、軽量化も兼ねて大きな丸目ヘッドライトからオフ系などのフェイスに変えるのは定番カスタムです。
しかし・・・当然ながら元のデザインとの整合性はあるはずもなく、そもそも整合させようなんざ考えもしません。




















これはB級トップクラスにして警察庁がやってる安全運転大会で全国優勝しているという立場的には公道を走るライダーの模範でなければならない選手です。
素敵にバンクしてます。

しかし



















度重なる転倒でサイレンサーはボロボロ。
ジム屋感覚では「サイレンサーはバンパーの一部!」だったりするので、直そうとかキレイにしようという発想がそもそもなかったりします。
それは競技特性として仕方ない面もありますが・・・

















足の小指がこんにちは!
ジムカーナはステップに足を乗せたままひたすらバンクするので、トゥースライダーがダメになる事は以前の記事に書きましたが、限界を超えたようですね。



















手の平と親指もこんにちは!
安全装備ってなんでしょうね。
安全運転日本一なはずなんですけど。




















こちらはダンロップ杯で総合優勝もしているトップマシンです。
NSR50のフレームにCRF250のエンジンを突っ込んでいる通称モンスターミニです。
もう解説するだけアホらしいですが、無理くり作ったマシンなのは仕方ないとして各所の塗装ハゲとかを直す気はないのでしょうか。ラーメン喰ってる場合なのでしょうか。

ちなみにこの選手の装備はこんな感じ。
















補修テープに黒をチョイスしているだけまだしも良心的かも知れません。



















最後にいかにもジムカーナ車両なNSR250です。
90年代から0年代中盤までは最大派閥でした。
そしてこのNSRは当時の面影を残しています。薄汚さで。
全体像でもタンクのハゲとか、ライン取り回しとかツッコミどころしかありませんが、世間に追加解説するとフェイスのシールでしょうか。
ジムカーナ選手の習性として大会の車検合格シールを車体に貼って、参戦経験をアピールするのですが、普通は年度やシリーズ事にキレイに並べて貼っていきます。
このNSRも一応工夫した跡がないでもないですが・・・控えめに言って統一感とかデザイン性がないような気がします。



















ボコボコのタンクに若さを見つけますが、40台50台の選手でも平気でこんなタンクを使ったりしています。


















取って付けたリアカウルで、ブレーキランプが抜け殻・・・と思わせて赤枠の所に別付しています。レギュレーションでブレーキランプは必須です。
切って貼ってとりあえずレース車検に通す。
これがジムカーナ車両です。

ここまでがジムカーナの会場で撮った写真です。
これだけ薄汚い格好をしたバイクと装備のライダーを見て、憧れや敬意を持ってくれる人は少数派らしく、残念ながら「ジム屋は薄汚いんだよ!」と言う非難は正当な気がします。
またジムカーナ選手側も賞金が出るわけでもなく個人の趣味として走っているので、そもそも外野に良く思われたい、そのために見栄えを良くしよう、等とは思っていない節があります。


さらにマズイ事に「クローズコース内だから関係ないだろ!」と言う反論をしたい所ですが・・・
ジムカーナは自走車両での参加ができます。
レギュレーションも陸運の車検に通っている、または簡易な戻し作業で車検が取れるという観点で決まっています(実際の運用はともかく)。

つまりはジム屋と公道は、サーキットレーサーやモトクロス選手より近いのです。


こちらは私がちゃんと「公道用のノーマルバイク」でジム仲間とツーリングに行った際の写真です。




















CB750、ストリートトリプル、ホーネット900、YZF-R6、GSX-R1000、グース350の6台ですね。
うちR6とR1000はマンマ競技車両です。
ジムカーナの特性を生かし、大会に出る仕様そのまま、またはスプロケ変更位で公道に繰り出しているわけです。

もう少しよく見てみましょう。




























ジムカーナマシンではないはずのCB750です。でもバンパーついてます。そしてバンパーが仕事をした形跡がばっちり。
この時点で道行く一般ライダーはドン引きですよ。























ジムカーナ言うところの「殻剥きUPハン」。
R6とR1000はカウルを剥がされ、ハンドルをバーハンドルに変更されています。
フロントカウルが残っているR6はとにかく、このR1000を見てR1000だと分かるライダーがどれだけいることか。
そしてR1000だとわかったらわかったで、憧れのリッターSSをここまでアレにしてしまっている事をどう思われるか。
当然ながらこの2台は前半で書いたようなジム車両らしい傷だらけで付けばいいんだろ付けば精神の塊ですし。


そして今回の6台は、非競技車両であっても何故か全台がプロダクションレースタイヤを履いていました。
この記事参照のやつです。http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html

そして当然のようにアマリングはありません。
止まっているバイクのタイヤの端を確認する習性のある方々には効果てきめんな威圧です。

さらに乗っているライダーの装備がこちら。





















ツーリングにレーシングブーツで来るのはまだ理解できるとして、黒テープだらけの補修で平然とできる精神が凄すぎます。



















こちらは一般ライダーと行ったツーリング写真。普通のツーリングってこんな感じなんですよ。カスタムしたってマフラーとかで、コケて外装に傷が付いたら〇万コースだからって心配しているんですよ。
ジムカーナ選手は外装に傷がついても、そもそも傷がありすぎて新しい傷を認識できなかったり、金をかけて直すって発想がない。



















普通のツーリング仲間で穴のあいた服やブーツやグローブを使っている人もいない。


たま~にジムカーナ関係ないライダーと付き合うと、その意識の違いに驚きます。
きっと先方さんはジムカーナライダーの薄汚さにもっと衝撃を受けているはずです。


近年はバイク、装備の見た目に拘る選手も増えてきているので、薄汚いジム屋という言われ方は減っていくかもしれません。

例えば私はカラーオーダーしたオシャレな外装ステッカーでバイクを飾り、同じくカラーオーダーした素敵なツナギを着て、装備に穴などありません。

























こういう見た目にも拘った選手が増える事で、ジムカーナ全体の評判が上がっていくので、ここを見ている選手各位は考えてみてくださいね。





ジム屋の薄汚さ、わかっていただけたでしょうか?

次回、薄汚いジム屋(人格編)
果たして見た目が薄汚いだけでジム屋はそんなに嫌われるものなのか?
他の原因があって見た目の薄汚さも一緒に叩かれているのではないか?
答えはジム屋の人格にあった??
乞うご期待。


例によって更新は半年後かも知れず、未完で終わるかも知れません。

2014年7月23日水曜日

無茶?しちゃうでしょ!!!!

半年ぶりにこんにちは。
B級最速のじゃぽにかです。

2014ダンロップ杯Rd3参戦レポートですが、B級最速と書いた通りクラス優勝できました。
奇跡です。

B級での入賞はJAGE杯で5位が1回、6位が2回のみ。
しかも最後は12年11月でB級が増えてきた最近はご無沙汰でした。
激戦のダンロップ杯に至っては最高順位は前戦の14D杯Rd2の7位で入賞経験なし。

B級ともなると各選手のレベルは高次元でまとまっていてこんなにイキナリ順位を上げる事はないと思ってました。

そして総合9位。7ポイント獲得。
信じられません。毎戦これなら余裕でA級昇格ですよ。


この奇跡の勝利で更新できなかったブログを頑張ってみます。

コース図配布の時点で、これは自分には向いていると思いました。
ほとんどがコーススラローム的で、回転や極低速でこねくり回すセクションが少ない。

完熟歩行中にA級八咫烏さんが「今日は上手い下手じゃない。頑張るか頑張らないかで決まる」と話しているのが聞こえてきました。
ビビらず速度を乗せる、速度を残す、そして何より大事な早く大きくアクセルを開ける、そのためのライン選びを意識して完熟歩行をしました。3周半ほど歩いてタイムアップ。
アダチのラインは少数派とわかっていましたが、先に折り返して行くラインを選択。

1H



めっちゃくちゃになりながらも攻めた走りができました。
島周りは概ね成功したのですが、クラッチを切るのか繋いだままで行くのか迷ってしまったのが微妙。
2回の島周りの間あいだにあった団子の奥のターン、島周り後の直パイ入りで突っ込みすぎてフロントタイヤが一瞬逃げましたが、何とかラインも外さず行けました。
今の私の場合ですが「しまった!」と思う位突っ込んでしまってから、無理やり曲げる位の方がタイムが出るみたいです。

定常円の戻り側ではパーシャルで行きましたが変に失速するだけだったので、刻んででも開けた方が良さげでした。

アダチは一本目踏んで戻りの左ターンでバランスを崩して脚付き。2本目のラインへのアプローチとして取ってくれれば助かるんだけど、きっついな。と思いながら次の回転へ。
アダチ出口が結構狭くてグダグダしながら回転。

その後は無難に走りきってゴール。
49秒台のコールで満足しました。
この時点でトップ45秒前後を予想していたので。

結果1ペナがついてクラス8位。生タイムでクラス4位相当。
いつもよりも良い位です。
しかしミスった選手が2Hで上げてくるのは確実。
ペナを取り戻して生も上げられれば6位以内はありえる。必死で攻めようと決意しました。

つまりは1H終わった時点でも目一杯欲をかいた目標が「6位以内に入賞したい」で優勝なんて思ってもいなかったって事です。

昼休みにほかの選手にも「一発かましたったぜ!とか、やり遂げたった!」って顔してると言われてましたんで、そこそこのタイムにもう満足していたのかもしれません。


そして2H。
B級最初に走ったラムカーナ氏が戻ってくるなり「47.5は出るよ!」と後走のB級全員にプレッシャーをかけて来ました。
1H同様にミスったら仕方ない。ペナってもコケてもいいつもりで攻めました。
しかし島周り時点ですでに1Hより危なげなく走ってしまっている感があって焦りが・・・
定常円の戻りは刻んだアクセルで好転。

そしてアダチでしでかしました。
2本目のラインを踏んだところでハンドルが猛烈に切れ込んでバランスを崩し、ケツの位置がずれてしまったのです。
グダグダになりながら回転に向かいましたが、お尻の位置が違うとマトモに回転できません。
「終わった・・・」と思いながらも回転しながら必死にケツをずらします。

「も~~コケてもいいや~~」と心底思いながら高速の外周を回ってそこからのスラロームは全ターンこけるつもりで突っ込みました。

ゴールして「こりゃ~更新はないな。」と思っていたんですが、コールは47秒台。(47.6と聞こえた気がしたんですが、実際には47.8でした)
ガッツポーズ出ましたね。

そして実はセコイ作戦があって、ゴールのゲートパイロンのアウト側が私がゴールした時には最初から倒れていました。
マーシャルに「俺じゃないよね?最初から倒れてたよ!」とペナつけんなよアピと同時に(もしタイムが悪かったらこれを理由に再出走しよう・・・しめしめ)と企んでいたわけです。
実際、光電管ラインより前のパイロンが倒れていて、マーシャルが直せていなかった以上、再出走させてくれと言えばマズ通ったと思います。

あまりのタイムの良さに即座に再出走案は廃棄されて、ご機嫌で観戦エリアに戻りましたが。

観戦エリアに戻るともうそこからは一人夏祭りでした。
どうやら前述のラムカーナ氏以外に私より速いB級がいないらしい。
中部のMSKさんが生で47.0だけどペナっていたとの情報で、心拍数が跳ね上がるのを感じました。

出走する選手を睨みつけ「こけろ~、ペナれ~」と大声援を送り、合間合間に「俺ペナってないよね?コース合ってたよね?」と周囲に聞きまくるウザさを爆発させました。

何故かB級MSKさんが再出走になっているのを見た時には本当に絶望でしたね。
「ファッ〇!!なんだよ!ズルイゾ!!」(←自分の再出走作戦はなかったことになりました)

MSKさん走行中はそれはもう呪いに呪いましたが、素晴らしい走りで駆け抜けていきます。
「終わった・・・これで順位が落ちた・・・いやでも6位には入れそうだし」と諦めかけた最終盤にハンドルを切れ込ませたMSKさんがミニパイロンをなぎ倒しました。
「ヒャッハー!!!やったぜ!ZMAAAAAAA!!!!」と躍り上がって喜ぶと「じゃぽさんウルサイ。落ち着け。な?」とチームのNLに言われる始末。

入賞は確定。これは2位か?もっと速いけど把握してない選手がいるとしても3位には入れているか?と昇格争いをしていた頃の堪らないドキドキを味わいながら表彰式を待ちました。

ああ、MSKさんがトランポが近かったので、上記の話は本人にも直接しています。
ジム屋は何のかんの言っても同時に走るレースと違って、呪われようが罵られようがミスを他人のせいにできないので喧嘩になる事はない(と思います)のです。

そして表彰式。
じゃんけん大会でも勝ってしまい、ベスラグッズをGet!
いよいよB級表彰。2位になれているか???と思っていたのに・・・
「優勝。じゃぽにか さん」 

「!?」

優勝!?瞬時にラムカーナ氏がペナったと分かりました。



大喜びで前に出て、インタビューに謙虚に答えたんですが、思いっきり水をかけられ暑かった一日の汗を全て流して最高の大会を終えました。



正直なところ、B級トップを取れるレベルではなく、A級を目指せるレベルでもないんですが、棚ぼただろうがフロックだろうが勝ちは勝ち。
次戦で凹まされるまでは精一杯我が世の春を謳歌するつもりです。

ジムカーナって本当に楽しいですね。



(この記事のタイトルは最近周囲で大人気のジムブログを無断でパクってます。もしご本人様が不快でしたら即時改訂しますのでお知らせ下さい)

2014年1月10日金曜日

女性の装備 レディースイクイップメント

ジムカーナに限らず女性のバイク用品は男性向けに比べて少なく苦労している女性ライダーは多いと思います。

今回はモトジムカーナを始める女性に装備一式を提案というか紹介します。
男女問わず色々な装備の選手がいるのですが、まず一般的な範囲で書いていきます。

ヘルメット
ここは女性であってもまず問題なしです。
フルフェまたは上位ジェッペル使ってください。
http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013_04_01_archive.html参考記事です。
私としてはフルフェイスをお勧めします。
アライかショウエイのフルフェを使えば、後悔することはないと思います。

上半身プロテクタ
ジムカーナでの定番中の定番。コミネの鎧です。
レディースサイズがあるのがありがたい点で、他にレディースがあるのはアルパインスター、ホンダなどですが、ほとんど同じ作りでお値段倍だったりするので、バイク用品界のユニクロことコミネさんに感謝しつつ使います。
関東だと用品店の店頭在庫もある場合があるので試着も可能です。
ウェビック等ネットで買ってサイズが合わなきゃ返品という手もあります。
だいたい1.5万円位です。

鎧の代わりにプロテクター入りのジャケット等を使うこともできますが、転倒の度に破れて結局は高く付いたり、プロテクション性が悪くて諦めるパターンが多いです。

パンツ
革製品でヒザに硬質プロテクターが必須。腰周りにスポンジ等の保護材が入っているものを選びます。ジムカーナでは結構な頻度で腰から落ちて痛いです。
男女ともにド定番がヒョウドウです。
レディースモデルはウェブも含めてカタログに乗らない事もある(と言うか公式HPと公式WEBショップにレディースモデルが乗らない事が多い。流通自体は少量ながらある)のが不思議なんですが、レディースサイズのトップモデルがこちら。

写真はパンチングなしのモデルですが、ジムカーナだけで言えばパンチングありのものを通年使用する方が楽です。速度が乗らないわりに運動量が多いので。

ヒョウドウは春夏物と秋冬物がきっちり分かれていて流通量も少ないので、パンチングモデルが欲しいとなると3~5月に抑えるしかありません。
特にレディースは毎年生産するわけではないらしく、入手性がかなり悪いです。
計画的に抑えにかかる必要があります。
タグにはMとありますが、WOMANS Mです。
ニースライダーはジムカーナ的にはなくてもOKです。

好みもありますが、ブーツインがお勧め。
ブーツアウトの方が見た目は好きなんですが、最近のブーツはプロテクションの充実とともに太くなってきていて、ブーツアウトのパンツに入りきらない可能性があります。

入手性の悪さもあって、男性用のSやMを流用する選手もいます。
写真のトップモデルで5万。安価なモデルで3万位です。

レーシングスーツ(ツナギ)
鎧&革パンの代わりにツナギ(レーシングスーツ)を使う選手もジワジワ増えています。
ツナギであれば各ブランドに女性用モデルもあればオーダーと言う手もあるので楽だと思います。
ただし安全性的には最高ですが、自走だと大変だったり夏場暑くて死ねるので多数派には至っていません。


グローブ
女性用のグローブは数ありますが、レーシング系が少ないのがキツいです。
ジムカーナでサーキット用のレーシンググローブを使う選手は少数派です。
高速でスライディングする事が少なく、落下の衝撃が大きい場合が多いのでプロテクタは必須ですが、手の平側にもプロテクトがありつつ操作性が良いものが望ましいです。
(参考:http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/04/1.html
 ファイブのスタントにレディースがあり、これは操作性が抜群です。プロテクトもそこそこ。8千円。
ヒョウドウにもレディースの同等品があります。
操作性はやや落ちますが、D3Oという柔らかいのに衝撃で硬化する素材が使われており操作性と防御性を両立しています。
高価なのが難点(たしか1.2万位します)。
またヒョウドウは春夏モノと秋冬モノの流通時期がはっきり分かれており、このグローブは夏用なので3~5月に探さないと見つからない場合があります。
こちらはファイブのレーシンググローブでRFX3です。(9千円)
ヒョウドウにもレディースのレーシンググローブ(1.6万円)があります。
当然どちらもプロテクション性はグッと良くなりますが、やや操作性が落ちるのと手首周りを固定されるので合わないと感じる選手も多いようです。
私自身はレーシンググローブのトップモデルを使っているので、どちらかといえばお勧めですが、操作が疎かになっては元も子もありません。

ブーツ
ここが最難関。
なにせサイズがありません。
市販各メーカーはトップモデルはもちろん、中級モデルも軒なきEUR39(JP25cm)から。
ツーリング兼用の下位モデルでやっと23cm~が設定され、それも相当根気よく探さないと入手できません。
私が見てる範囲だとXPD、アルパインスターのユーザーが多いようです。

クシタニでオーダーと言う手もあるものの、クシタニのこだわりでハードプロテクションなし、合皮なしの本革のみ。
滑走より打ち身が多いジムカーナ的にはイマイチです。

手元にあるのが2種で

XPDの下位モデルです。EUR38、JP23.5サイズ。(たぶん2.5万位)


こちらは日本国内にこの一足しかないんじゃないか位の貴重品。
SIDI ベルディゴ レイです。サイズはEUR37。
JP24とありますが、XPDはEUR38でJP23.5なのが謎です。

ベルディゴのレディースモデルですが、日本への輸入元の岡田商事に取り扱いがなく、個人輸入で持ってきています。
これだと最低サイズが37からあります。またSIDIでは一世代旧型とはいえ中級グレードなのでプロテクションもまずまずです。

このSIDI何が良いってスライダーです。
ジムカーナで最も消耗するトゥースライダーはSIDIのセラミックスライダーが最良です。
このスライダーも既に国内への正規輸入が途絶えて久しく、関東ではワタナベ商会から購入できるのみ。
それでも手に入るのでスライダー部分だけでも他社ブーツに無理やり付ける選手もいます。

写真のようにこちらもセラミックスライダーをつけて万全の状態です。
こちらは金に糸目をつけない探し方をしたのでかなり割高です。
正規輸入されていた頃のベルディゴは4万弱でしたが・・・

EUR39(JP25)以上のサイズで合うなら、そちらを選ぶほうが良いと思います。
実際にSIDIのSTやヴォルテスなどを使っている女性シード選手もいます。

下位グレードでの妥協はあまりお勧めしません。モノがないために下位グレードを使っている女性選手は多いのですが、私はくるぶしを3回骨折しています。
SIDIのベルディゴ、ガエルネのRSと中級グレード、上級グレードを使っていてくるぶし部分硬質プロテクションがあってもこのザマです。
ここで「どっちにしたってダメな時はダメ」と思わずに、少しでもマシな装備を選んで欲しいと思います。
また仮に骨折した時に「上級グレードを使っていれば・・・」と後悔するのは悲しいです。



以上がレディースジムカーナ的装備の紹介です。

結構な頻度で初心者女性に安全装備の重要さを説いたり、具体的な装備の紹介をしつづているのでまとめてみました。
時間とともに装備も変わっていくとは思いますが、参考にしていただければ何よりです。